Voice
発売日
2025年1月6日
税込価格
880円
(本体価格800円)
バックナンバー

Voice 2025年2月号

今月号の読みどころ

2025年1月20日、いよいよトランプ第二次政権がスタートします。日本ではトランプ氏とその支持者、そして「トランプ主義」に対しては野放図で極端な人物や思想だと語られることが多いですが、表面的な議論では「アメリカの今」を知ることはできませんし、日米関係の今後について戦略を練ることもできません。トランプ氏はなぜ、大統領選で勝利を収めることができたのか。国際政治の大きな流れやアメリカの歴史のなかで、トランプ氏の「カムバック」をどのように捉えるべきなのか。閣僚人事も次々と発表されていますが、経済政策や日本にとって重要な対中政策はどうなるのか。「パックス・アメリカーナ」の終焉と日本の自立の必要性を強調する中西輝政氏や、イーロン・マスク氏などの「テクノ・リバタリアン」について考察する橘玲氏の論考など、さまざまな角度からトランプ2.0のアメリカと世界を考えます。特集2は「このままの働き方でいいのか」。日本の働き方の現状と課題を4人の識者と考えます。そのほか、前駐中国大使の垂秀夫氏やマイクロソフトAI CEOのムスタファ・スレイマン氏のインタビューなどを掲載しています。
公式サイト

今月号の目次

特集1:トランプ2・0の真実
「パックス・アメリカーナ」の本当の終わり
中西輝政
36p
地方は気づいていた民主党の失敗
金成隆一
50p
異変があった米大統領選の「宗教票」
松本佐保
58p
二大政党史から考える「大再編」の可能性
石川敬史
68p
政治的武器となったセクシズム
兼子 歩
76p
若者たちの「トランプ化」の行方
及川 順
84p
「生贄」で成り立つアメリカ政治
柳澤田実
92p
労働者階級に報いる「執念の関税政策」
今村 卓
100p
テクノ・リバタリアンの「危険な賭け」
橘 玲
108p
特集2:このままの働き方でいいのか
コンプレックス産業化する「リスキリング」
勅使川原 真衣
128p
なぜ日本の生産性は上がらないのか
西村栄基
136p
「日本の労働者は守られすぎ」言説の正体
小林祐児
144p
女性のキャリア拡大と残された課題
浅野浩美
152p
巻頭インタビュー
米中のディールに取り残されるな!
垂 秀夫
16p
連載 ほか
AI×合成生物学リスクを封じ込めよ
ムスタファ・スレイマン
116p
「マスメディアの敗北」を考える
大澤 聡&石戸 諭
160p
トランプ勝利で加速する欧州「極右台頭」
ロマン・ユレ&吉田 徹
190p
考察したい若者たち〈4〉
2ちゃんねるからXへ
三宅香帆
182p
公職選挙法を腐敗させたのは誰か
安野修右
200p
アルゼンチン経済の奇跡
柿埜真吾
208p
なぜ人は「エモい話」に振り回されるのか
毛内 拡
216p
撫でる生成AI映画
三浦哲哉
226p
著者に聞く
スマホより新しい図書館の本
古田徹也
234p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
時代に取り残された日本の選挙
西田亮介
26p
ニッポン新潮流〈都市文化〉
空洞化する中国の都市の未来
藤村龍至
28p
ニッポン新潮流〈現代思想〉
マルクス・ガブリエルと企業内倫理責任者
谷川嘉浩
30p
地域から日本を動かす〈34〉
若者の発想を活かす北九州市の挑戦
結城豊弘
32p
歴史家の書棚〈55〉
船橋洋一『宿命の子』
奈良岡 聰智
238p
巻頭言〈11〉
国際情勢をどう見るか
冨田浩司
13p
文明之虚説〈86〉
江藤新平と西郷
渡辺利夫
244p
戦跡が語る「先の大戦」〈1〉
ガダルカナル島
写真・文/安島太佳由
1p
里山―未来へつなげたい日本の風景〈14〉
潮風と芳香
写真・文/今森光彦
6p
令和の撫子〈69〉
Aoi MichellE 
撮影/吉田和本
9p
Voiceブックス
編集者の読書日記

240p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

241p
Voiceレター
読者の感想&意見

242p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。