歴史街道
発売日
2024年10月4日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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歴史街道 2024年11月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、
〈新・幕末維新――「列強の脅威」と対峙した日本人〉です。
幕末にペリーが来航して以来、日本は西洋列強から交渉を求められ、国の体制そのものが揺るがされていくこととなりました。
鎖国していた日本を、突如として襲ったグローバリズムの波――。
しかし、そのような変革期において、毅然と難局に処す者、あるいは異国人と心を通わす者たちがいました。
最新研究から幕末維新期の実相を解き明かしつつ、時代の節目に直面した日本人の生き方に迫ります。

特集2は、〈関東戦国史を変えた男・北条氏綱〉。
小田原北条氏の2代目である北条氏綱は、始祖・伊勢盛時(宗瑞、北条早雲)、3代目・北条氏康と比べて語られることは多くはありません。
しかし氏綱こそが、一族の基盤を固めたキーマンでした。その見過ごされてきた事績をひも解きます。

特別企画は、
〈読み継がれて1000年 『源氏物語』はかくて世界の古典となった〉。
なぜ、平安時代に生まれた日本の物語は、時代や国境を超えて読み継がれたのでしょうか。
その知られざる歴史をたどります。

公式サイト
今月号の目次
特集1 新・幕末維新 「列強の脅威」と対峙した日本人
【概論】迫りくる列強の対日政策と、日本の実相
町田明広
14p
薩英戦争の知られざる内実と思わぬ副産物
桐野作人
24p
幕臣、長州ファイブ、薩摩スチューデント…海を渡った男たち
安藤 優一郎
28p
来訪した外国人は、日本人のどこに心揺さぶられたのか
河合 敦
36p
欧米に負けない教育を――勝海舟も認めた武田斐三郎
浮穴みみ
42p
箱館戦争を戦ったフランス陸軍軍人の心を衝き動かしたもの
佐藤賢一
46p
佐賀、水戸、長岡、会津…諸藩も全力で世界と向き合っていた
山村竜也
52p
好評連載
漫画家に聞く!
第22回 安田剛士 少年の目線から描く「新選組」

66p
特集2 関東戦国史を変えた男 北条氏綱
「他国の逆徒」から「八か国の大将軍」へ…二代目の軌跡
黒田基樹
100p
「この書置は謎かけぞ」息子・氏康に託したもの
谷津矢車
106p
特別企画 読み継がれて1000年 『源氏物語』はかくて世界の古典となった

古川順弘
75p
隔月連載
歴史こぼれ話 日本海海戦を転機とした男たち
第3回 島村速雄――司令長官から信頼された裏方

69p
読み物
太刀を帯びた甲冑姿でナポレオン三世を魅了した幕臣がいた
深海信彦
58p
立教開宗850年 多くの出会いに彩られた法然上人の生涯
鷹橋 忍
62p
戦国時代の裏面史! 「日本のベニス」と称された堺の盛衰
橋場日月
70p
特別寄稿
文士劇の日本史 作家たちは戦前から舞台に立っていた!?
門井慶喜
112p
太平洋戦争の語られざる玉砕戦と名指揮官・金光恵次郎
岩井 秀一郎
116p
特別レポート!
豪華メンバーが語らった「蘭學サミット」

122p
連載 ほか
巻頭グラビア この人に会いたい
vol.206
渡邊圭祐
7p
大日の使徒 ザビエルとヤジロウ
第15回
川越宗一
84p
巻末グラビア 空から味わう日本の名城
第14回 宇和島城
写真・文 畠中和久
130p
歴史街道伝言板

94p
BOOKS・CINEMA

96p
この著者に注目!
藪本勝治

98p
歴史街道脇本陣

127p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
表紙画・表紙のことば
かつての外の国の眼
黒鉄ヒロシ
3p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。