歴史街道
発売日
2024年7月5日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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歴史街道 2024年8月号

今月号の読みどころ

今月の総力特集は、
〈小沢治三郎とマリアナ沖海戦――機動部隊を生み出した男の決断〉です。

昭和19年(1944)、日本とアメリカの機動部隊が激突し、「マリアナ沖海戦」が勃発しました。日本海軍は「アウトレンジ戦法」で挑みますが、結果は大敗。指揮を執った小沢治三郎は、なぜこの戦法を採用し、そして海戦後、何を思って生きたのでしょうか。海戦前の機密漏洩事件や、日本海軍が直面していた戦略的課題にも着目しつつ、機動部隊を生み出した男の真価と、史上最大の空母決戦の全貌に迫ります。

特別企画は、
〈出版から250年! 『解体新書』と杉田玄白――新時代を切り拓いた志〉。
今から250年前、日本の近代化を語るうえで、欠くことのできない書『解体新書』が生み出されました。日本初の本格的な西洋医学の翻訳書ですが、その難事に挑んだのが、杉田玄白でした。玄白の挑戦は一体、現代に何を問いかけてくるのでしょうか。

公式サイト
今月号の目次
総力特集 小沢治三郎とマリアナ沖海戦 機動部隊を生み出した男の決断
【総論】海軍の期待を背負った指揮官の実像と敗北の真相
戸髙一成
14p
ビジュアル1 戦力・編制・陣形を比較! 日米両軍の機動部隊 

20p
ビジュアル2 史上最大の空母決戦の軌跡

22p
情報戦ですでに敗北していた! 決戦前に起きた「海軍乙事件」
源田 孝
24p
米軍の進攻正面はどこか――戦法より大きな次元での問題点
大木 毅
30p
「起死回生の勝利を得る…」小沢が決戦に懸けたもの
松田十刻
38p
航空機、レーダー、新戦術… 日米両軍の技術力を分析する
吉野泰貴
46p
最後の連合艦隊司令長官となった武人の秘めた想い
秋月達郎
52p
特別企画 出版から250年! 『解体新書』と杉田玄白 新時代を切り拓いた志
日本の近代化に貢献した一冊と、それを生み出した医師の真価
坂井建雄
72p
特別展、開催! 資料から浮かび上がるものと、後世に残したもの

78p
読み物
北条家滅亡の引き金となった「名胡桃城事件」の実相に迫る
橋場日月
64p
負けても負けても… 信長に抗った戦国大名・六角父子の生涯
鷹橋 忍
114p
今こそ知っておきたい! 「性悪説」を説いた荀子の本当の教え
長尾 剛
60p
戊辰戦争の語られざる小隊・凌霜隊、出陣す
山村竜也
97p
「影」ある少年時代を乗り越えたノーベル賞受賞者たち
高橋昌一郎
118p
古代史企画
『出雲国風土記』に秘められた古代史の謎
古川順弘
106p
連載 ほか
巻頭グラビア この人に会いたい
vol.203
西野七瀬
7p
大日の使徒 ザビエルとヤジロウ
第12回
川越宗一
82p
巻末グラビア 空から味わう日本の名城
第11回 桑折西山城
写真・文 畠中和久
130p
歴史街道伝言板

92p
BOOKS・CINEMA

94p
この著者に注目!
譽田亜紀子

96p
連載 漫画家に聞く!
第20回 泰三子 「日本警察の父」川路利良を、志士の時代から描く

102p
歴史街道脇本陣

127p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
表紙画・表紙のことば
治三郎の教訓
黒鉄ヒロシ
3p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。