※登場人物の年齢、肩書は、初登場時のものです
「文句があるなら、はっきり言ったら。上司相手だからって、遠慮することはないわよ」
「責任が取れないのに、好き勝手が通るとは思わないでちょうだい」
「西岡さん、私、あなたに失望しました」
「無理かどうか、やってみなけりゃわからないでしょう」
「子供ができても、私、働きたいわ。ずっと書店員でいたい」
「私もその本、読んでみます。何十年も経って読みたくなる本って、どんな本なのか興味あります」
「やっぱり本に関係したところで働きたいから」
「本屋で本を見るときは、目的の本ではなくその両隣が大事ってよく言われるの」
「ごめん、愛奈。ちょっと嫌なこと言うね。私、愛奈とは いい友達でいたいから」
「家で仕事の話はしない。これからそうしよう」
「亜紀も書店員だねぇ。真面目だなぁ」
「俺たちがこうして一冊一冊触って、書棚に置けるようにしてはじめて雑誌は雑誌になる。俺たちがやっているのは、雑誌としての命を吹き込んでいるんじゃないか、ってね」
「ボーイズ・ラブは癒しの文学です」
「頭、古ーい。いまや書店POPは常識だってのに」
「わがペガサス書店で初の女性店長だね。頑張ってね」
「これだから、女の店長なんか駄目だというんだ。でしゃばりで生意気なくせに、責任感のかけらもない」
「いいな、亜紀さん。書店員の鏡ですね。何かあったら言ってください。いつでも俺、協力しますよ」
「店長を守るのも部下の役目ですから」
「へえー、あんたみたいな若い女が店長だとは思わなかった」
「だって、本をだれかからもらうって、特別なことだと思いませんか?」
「本を売るのには、感情よりも理性が大事だ。好き嫌いより、売れるか売れないか判断できることが大事なんだ」
「あんたもプロならもうちょっと勉強したら。そんなんじゃろくな仕事できないだろ」
「愛奈、まだ書店業界に就職したいと思ってるの?」
「この店をブックカフェにできないか、って話をしているんですよ」
「いわゆるニートってやつです」
「櫂文堂、なんとか残せないんですか? この場所で、このスタッフで、この名前だからいいんです」
「いまこの組織に必要なのは、合理化と無駄を省くということです」
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