PHP研究所主催 2022年度文部科学省後援
第6回PHP作文甲子園 入賞作
服部小梅
静岡県浜松開誠館高等学校1年(受賞当時)
私が今一番伝えたいことは、家事の大変さについてです。私の母はシングルマザーで、仕事と家事を両立させながら、私と兄の生活を支えてくれています。
最近は一段と忙しく、私も家事をやるようになりました。最初は食器洗いと洗濯だけなら、そこまで大変ではないと考えていました。しかし、三人分の服や食器を洗うのは思っていたより量が多く、外や台所など快適ではない場所で行なうので、とても大変です。
それらをこなしているうちに、だんだんと家の汚れが気になるようになり、母は掃除も欠かさずやっていたことに気がつきました。床と布団を掃除機できれいにし、床は雑巾で磨き、布団を外に干すことはとても時間がかかりました。見ているだけでは家事の大変さは理解できませんでした。母は仕事をしながら、毎日こんなに大変なこともこなしていたと思うと、本当にすごいなと思い、同時に感謝の気持ちを常に持つことができるようになりました
そして、何もしない兄にイライラすることが増えました。使い終わった食器は、時間が経つと汚れが落ちにくくなるので水につけてと言っても忘れていたり、なかなか洗濯物を出さなかったりして、イライラします。
でも、前まで私も兄と同じだったことに気がつきました。母に注意されても聞かないことがあったなと反省しました。家事をするようになってから、母のすごさやありがたみに改めて気づくことができ、もっといたわるべきだと考えました。日頃から感謝を伝え、母の負担が少しでも小さくなればいいなと思います。これからも家事を続け、母のように無駄をなくして素早く終わらせられるように、努力したいです。
家事は女性だけの仕事ではなく、男性も率先してやるべきだとも思いました。世の中では共働きの家庭が増えてきていて、小さな子供がいる家庭もあります。女性だけだと負担が重いので、男性と協力して家事や育児をし、仕事もプライベートも充実させることが大切だと思います。