月刊「PHP」2018年1月号 裏表紙の言葉
今の小学生に、将来の夢としてなりたい職業を尋ねると。男の子ならプロスポーツ選手やゲームクリエイター、女の子なら保育士、医師、パティシエールといった答えが返ってくるという。時代の違いはあるけれど、子どもたちの夢はいたって明快、語らう姿を想像するだけでも微笑ましい。
ところが夢のとおりかどうかはさておき、大人になって職に就き、幾春秋が過ぎるうちに、いつしか新しい夢を持たなくなってしまう。
いやいや仕事には常に目標があり、目標を達成すればまた次の目標が与えられ、倦むことはない。そう言い切れるならばそれはそれで結構であろう。
とはいえ、目標は一つの目安に過ぎない。まして目標達成のために汲々とし、真の仕事の喜びや自分を高める楽しさを見失ってはつまらない。
仕事に限らず、いつも夢を持ち続けよう。日常の些事に追われて疲れを覚えても、夢を思い起こせば元気が戻ってくる。
人生は夢あればこそ輝くことを忘れないでいたい。