酒見建設株式会社 監査役 酒見民子 様
酒見建設株式会社は、建築工事の設計・施工から、産業廃棄物の収集運搬・処理、不動産業までを、地元・福岡県久留米市を中心に営まれています。今回は、お客様へ『PHP』を贈る際に、手書きの手紙を毎号同封することにしたきっかけと、そこに込めた想い、そしてお客様からの届けられる声について、監査役の酒見民子様に伺いました。
「お客様大事」と「地域密着」
当社は1944年に、大工だった現社長の祖父によって創業されました。木造住宅の建築を中心に、増改築やリフォームも手がけています。お客様に心から喜んでいただけるよう、お客様のご希望を伺い、お客様と共に創り上げていく家づくりを目指しています。
また、産廃事業につきましても、「建築会社が行う産廃処理」という立場で、解体工事から廃棄物の処理までを一貫して行える体制を構築しています。
そして地元の久留米市や鳥栖市を中心として土地・家屋の売買を行っています。リフォーム物件やリノベーション物件も取り扱っており、地域に密着した不動産事業を行っています。
社内に営業マンがいない
わが社には営業マンがいません。古くは30年、40年とおつきあいいただいているお客様をはじめ、口コミでお仕事のご依頼をいただくことがほとんどです。
家づくりであれば、お客様がどんな家を建てたいのか、どんな風に暮らしたいのかを丁寧にお伺いし、設計図を起こし、家を建てていきます。徹底的にお客様の立場に寄り添い、お客様のライフプランやご希望を伺いながらの共同作業としての家づくりによって、当社とお客様との間に深い関係性が築かれます。この関係性こそが、口コミで次のお客様をご紹介いただける大きな役割を担っているのです。
そして、このお客様との絆をつなぎ続け、深める助けになっているのが、毎月当社からお送りしている『PHP』なのです。
手書きの手紙を同封して『PHP』を贈る
▲心のこもった丁寧な字で書かれたお手紙
『PHP』をお贈りするきっかけは、パナソニックのイベントでした。あるイベントに参加した時に、参加者に『PHP』が配られたのです。私は、当社のお客様にも素晴らしい記事が掲載されている『PHP』をお贈りできたら、と考えました。
早速、『PHP』のお客様への送付を始めることにしましたが、ただ雑誌をお贈りするだけでは、少し物足りない気がしてきました。お客様に喜んでいただける当社独自の方法がないものか。私たちの心や気持ちも一緒にお贈りすることはできないか。そんなことを考える中、『PHP』と一緒にメッセージを書いたお手紙を同封することを思いついたのです。
まずは、なぜ『PHP』を贈ることになったのか、どんな想いでお贈りするのかを書いて同封しました。その後は、私の身近で起こったできごとや、社会で起こっている事件や問題について、私なりの考えや想いを綴った手紙を手書きで書いて印刷し、同封することを続けてきました。2015年のスタートですから、もうすぐ10年になります。よく続けてこられたなという想いと、これからもできるだけ続けたいという想いの二つが、私の心の中で一緒に存在しています。
当初は手書きでしたが、一時、パソコンで書いたものに変えたことがありました。すると、「やっぱり手書きの方が民子さんの気持ちがこもっているように感じられます」といったお客様からの声がたくさん届き、手書きに戻しました。最近も、手書きだとどうも手が動きづらいと感じることがあり、またパソコンで書いたものを同封したことがあります。すぐにあるお客様から「どこか体の具合が悪いのですか」と心配のお電話をいただきました。手書きの手紙は、私の考えや想いとともに、健康状態も伝える役割があるようです(笑)。もちろん、また手書きに戻しました。
お客様との絆を深めるために
このように、『PHP』は当社とお客様をつなぐ営業マンの役割も果たしてくれています。古くからのお客様から、「今度、新しい家を建てたいんだけど」とか「知り合いを紹介したい」といった声が届くのも、生きるためのヒントを平易な文章で示してくれる『PHP』と、拙い内容ではありますが、毎号心を込めて書いてお届けしてきた手紙のおかげだと感じています。
最近では、『PHP』にとても興味深い健康についての記事が掲載されていたので、近所の知り合いと回し読みをして実践し、喜ばれたことがありました。また、『PHP』をお贈りしている飲食店では、スタッフの皆さんも読んでいて、感想を言い合うことが楽しいというお話も伺いました。このように、『PHP』が当社とお客様を、そしてお客様とお客様を結びつける助けになっていると考えています。
私はバレーボールが好きで、テレビでよく観戦します。力強くスパイクを決める選手はもちろんですが、相手チームの厳しいスパイクをひたすらレシーブするリベロや、スパイカーに一番打ちやすいトスを上げるセッターに魅力を感じます。『PHP』には、そんな人のために力を尽くす人を登場させていただきたいと考えています。そんな『PHP』に、これからも"想い"を込めた手紙を添えて、贈り続けたいと思います。
インタビューにご協力くださいました酒見建設株式会社の酒見民子様、ありがとうございました。
※企業名、お役職は取材当時のものです。
【会社概要】
社 名 酒見建設株式会社
代 表 者 代表取締役 酒見 誠 様
所 在 地 福岡県久留米市
U R L https://www.sakemi-kensetsu.com/index.html
記事作成日:2024年 11月 28日