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第29回山本七平賞、奨励賞に近内悠太著『世界は贈与でできている』
PHP研究所は、9月23日(水) 「帝国ホテル東京」にて、第29回山本七平賞の最終選考会を開催しました。その結果、以下のとおり受賞作が決定しましたので、ここにお知らせいたします。
受賞作
《山本七平賞》 該当作なし
《奨励賞》 『世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学』
(ニューズピックス 2020年3月13日)
副賞として、奨励賞には100万円、記念品として腕時計、山本七平著『静かなる細き声』の特装本を贈呈します。贈呈式は11月13日(金)、都内で開催予定です。
奨励賞受賞作『世界は贈与でできている』について
「仕事のやりがい」「生きる意味」「大切な人とのつながり」―――。なぜ僕らは、狂おしいほどにこれらを追い求めるのか? この世界を基礎づける「お金で買えないもの=贈与の原理」とは何か? どうすれば「幸福」に生きられるのか? 「人間」と「社会」の意外な本質を、みずみずしく平易な文体で驚くほどクリアに説き起こす。ビジネスパーソンから学生まで、見通しが立たない現代を生き抜くための、発見と知的興奮に満ちた「新しい哲学」の誕生。
著者について
近内悠太(ちかうち・ゆうた)
1985年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学理工学部数理科学科卒業、日本大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、教育者。哲学研究者。専門はウィトゲンシュタイン哲学。リベラルアーツを主軸にした統合型学習塾「知窓学舎」講師。教養と哲学を教育の現場から立ち上げ、学問分野を越境する「知のマッシュアップ」を実践している。本書がデビュー著作となる。
山本七平賞について
山本七平賞は、平成3年12月に逝去された山本七平氏の長年にわたる思索、著作、出版活動の輝かしい成果を顕彰することを目的に、平成4年5月に創設されました。賞の対象となる作品は前年7月1日から当年6月末日までに発表(書籍の場合は奥付日)された、書籍、論文で、選考委員は、伊藤元重(学習院大学教授)、中西輝政(京都大学名誉教授)、長谷川眞理子(総合研究大学院大学学長)、八木秀次(麗澤大学教授)、養老孟司(東京大学名誉教授)の5氏。