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畠山健二さん×山口恵以子さんトークイベント&サイン会レポート
4月12日(金)に、東京八重洲の八重洲ブックセンター本店で、畠山健二さんと山口恵以子さんによる出版記念イベントが開催されました。2月刊『本所おけら長屋(十二)』、3月刊『風待心中』(ともにPHP文芸文庫)の刊行記念です。
畠山さんは、累計87万部の文庫書き下ろし時代小説「本所おけら長屋シリーズ」が絶好調。山口さんは2013年に松本清張賞を受賞後、「食堂のおばちゃんシリーズ」でこれまた大ブレイクの作家です。お二人はあるテレビ番組での共演をきっかけに意気投合し、今回の書店でのイベントとなったのでした。
山口さんの新刊『風待心中』は、江戸深川を舞台に1人の男をめぐる女たちの情念渦巻く世界を描いた時代小説の文庫化。となれば、お隣りの本所にあるおけら長屋の作者との対話なら、「江戸の男と女の“裏事情”」……になるはずでした。
あのう、その内容って、「江戸の男の女、私たちの“裏事情”」では? かたや浅草を中心に演芸作家として落語や漫才の台本執筆で鍛えた畠山さん、かたやテレビの辛口コメンテーターとしても鳴らす山口さん。爆笑をとるためならテーマは問題じゃありません。その場の空気でぐいぐい脱線していく(そもそも本線を走ってませんが)ぶっちゃけトークに、「満員札止め」の100名近い客席は爆笑の渦。60分あまりがあっという間に過ぎたのでした。
トーク終了後には、客席のみなさんと記念撮影。もちろんその後のサイン会では「長蛇の列」です。おかげさまで、八重洲ブックセンター本店の文庫週間ベストセラー(4/7~13)で、『風待心中』が1位、『本所おけら長屋(十二)』が3位。たった1日で並みいるヒット作品を追い越してしまったのでした。
「ステージから客席を見ていたら、涙流しながら爆笑していたお客さんが8割、ドン引きで俯いていたお客さんが2割。これはウケる芸人の黄金比率。勝ったと思ったね」(畠山さん)
なにはともあれ、お客さんも書店さんも出演者もスタッフもみんながハッピー。畠山さん、山口さん、本当にありがとうございました。
新刊書籍はこちら
『本所おけら長屋(十二)』
泥棒が「おけら長屋」に忍び込んだ!? それを知った長屋の女たちは、男衆に内緒であることを企むが……。笑いと涙の人気シリーズ最新巻。
税込価格:670円(本体価格620円)
『風待心中』
道を誤った男、一途に信じすぎた女――江戸深川を舞台に松本清張賞作家が書き下ろす、男と女、親と子の葛藤が渦巻く長編時代小説。
税込価格:799円(本体価格740円)