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今年はアジア第九初演100周年――鳴門市で記念イベント開催!【5/27(日)~・鳴門】

6/1(金)は第九アジア初演100周年です。くすのきしげのり作『交響曲「第九」 歓びよ未来へ!』でも描かれた板東俘虜収容所での知られざる日独の絆......。記念すべき今年は、初演の地の徳島県鳴門市各地で、大々的にイベントが開催されます。100年前に想いを馳せながら第九に耳を傾けてはいかがでしょうか。
※このイベントは終了しました

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『交響曲「第九」 歓びよ未来へ!』あらすじ

▶鳴門市の板東小学校に転校してきた愛子。愛子は、なぜ、みんながベートーベン「交響曲第九番」の歌の練習をするのか、わかりません。家に帰った愛子は、おばあちゃんにその理由を尋ねます。すると、おばあちゃんは、一冊の本を開いて読み始めました。


▶1917年4月9日。第一次世界大戦のとき、中国の青島で、日本と戦って敗れたドイツの兵士たちが、俘虜として、徳島県にある「板東俘虜収容所」に送られてきました。私もその一人でした。

▶その収容所の松江豊寿所長は、次のように言いました。 「私は、祖国のために勇敢に戦った君たちを歓迎する」 彼のふるさとは、日本にサムライがいた時代の戦い「戊辰戦争」に敗れた、「会津」というところだそうです。だからでしょう。彼は、敗者である私たちの心情を思いやり、つとめて理解しようとしてくれたのです。

▶バンドーでの生活は、驚きの連続でした。収容所の中には、パン屋、肉屋、家具屋、写真屋など、たくさんの店ができました。また、私たちは、サッカーやテニス、さらにはボウリングやヨットなども楽しむことができました。バンドーで、私たちは、自分たちの手で暮らしをよくすることができたのです。

▶そんな私たちの生活を、さらに、いきいきとしたものは、音楽でした。初めて楽器の演奏に挑戦する者もたくさんいました。そのうち、私たちは、「第九」に挑戦することになりました。「歌おうじゃないか『歓びの歌』を!」「第九」を演奏し歌うこと、それは私たちにとって生きている証でした。

▶1918年6月1日。私たちは、バンドーでの暮らしの中で見出した歓びとともに、平和を願い、未来へ向けて「第九」を演奏し、高らかに歌ったのです。


▶おばあちゃんが、静かに本を閉じました。 「100年ほど前に、板東俘虜収容所であったこと。これはバンドーの奇跡なのよ」

▶私たちは歌う。板東俘虜収容所で、ドイツの人たちが歓びとともに願いをこめて歌った「第九」を。そう、私たちも未来へ向けて。

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主なイベント

5月27日(日) 開幕イベント

6月1日(金) よみがえる「第九」演奏会

6月2日(土)、3日(日) 第37回ベートーヴェン「第九」交響曲演奏会

※5月27日、6月2日、3日は、鳴門市文化会館にて、絵本『交響曲「第九」 歓びよ未来へ!』をご購入いただけます。

また、期間を問わず、鳴門市ドイツ館でもお求めいただけます。

場所: 徳島県鳴門市

詳細:鳴門市公式ウェブサイト なると第九


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