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澤田瞳子著『火定』が 第158回直木賞候補にノミネートされました
澤田瞳子著『火定』が、 第158回直木賞(平成29年下半期)候補にノミネートされました。
選考会は、平成30年1月16日(火)に行われます。直木賞の詳細については こちらをご確認ください。
◆本書について
『読売新聞』『週刊現代』ほかで絶賛!
疫病の流行、政治・医療不信、偽神による詐欺......
人間の「業」を圧倒的筆力で描き切った歴史長編
時は天平、平城京の若き官人である名代は、都の人々の病を治療する施薬院での仕事に嫌気が差していた。ある日、同輩に連れられて出かけた新羅到来物の市で、諸男に出会う。施薬院への悪態をつき、医師への憎しみをあらわにする諸男に対して反感を持つ名代だったが、高熱に倒れた遣新羅使の男の面倒をみると連れ帰った行為に興味も抱く。
そんな中、施薬院では、ひどい高熱が数日続いたあと、突如熱が下がるという不思議な病が発生。医師である綱手は首をかしげるが、施薬院から早く逃げ出したい名代はまったく気にしない。だが、それこそが都を阿鼻叫喚の事態へと突き落とす、"疫神" 豌豆瘡(天然痘)の前兆だったのだ。
疫病が浮き彫りにする人間の光と闇を描いた、感動の歴史小説。
◆著者について
澤田瞳子(さわだ とうこ)
1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程前期修了。2010年、『孤鷹の天』で小説家デビュー。2011年、同作で第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。2012年、『満つる月の如し 仏師・定朝』で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞、第32回新田次郎文学賞受賞。2016年、『若冲』で第9回親鸞賞受賞。直木賞候補作ノミネートは、第153回の『若冲』に続き、『火定』は二度目となる。
著書に、『腐れ梅』『秋萩の散る』『与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記』『夢も定かに』などがある。
★著者インタビュー