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キョンキョンほむほむW受賞! 第33回講談社エッセイ賞『鳥肌が』(穂村弘著)授賞式レポート
このたび穂村弘さんの『鳥肌が』が、第33回講談社エッセイ賞を受賞し、9月14日、如水会館にてその授賞式が行われました。
同時受賞は、なんとキョンキョンこと小泉今日子さん!
穂村さんが密かに「ほむほむ」と呼ばれていることから、「キョンキョンほむほむW受賞」と一部では話題になっておりました。
壇上には、講談社ノンフィクション賞の梯久美子さんと中村計さん、講談社科学出版賞の中川毅さんも並び、たいへん華やかな会になりました。
穂村さんは受賞者挨拶のなかで、「『鳥肌が』は恐怖をテーマにした本ですが、正確には、鳥肌が怖い時だけに立つわけではないように、未知の何かに触れた時の衝撃のようなものについて書いてみました」と語り、さらに「せっかくなので」ということで、本の中でも紹介されている、自分が選者をしている新聞の短歌欄に送られてきて、衝撃を受けたという作品を読み上げられました。
ほんとうはあなたは無呼吸症候群おしえないまま隣でねむる
会場にいる女性陣の共感の笑い、身につまされた男性たちのなんとも複雑な笑いが広がる中、穂村さんは挨拶を終えました。
◆講談社エッセイ賞
賞状・記念品および副賞各 100 万円
選考委員 岸本佐知子・酒井順子・東海林さだお・坪内祐三・林 真理子(五十音順敬称略)
◆著者について
穂村弘(ほむら・ひろし)
1962年、北海道生まれ。歌人。1990年、歌集『シンジケート』でデビュー。エッセイ、評論、絵本、翻訳などでも活動中。
著書に、歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』『ラインマーカーズ』、エッセイ集『世界音痴』『にょっ記』『絶叫委員会』『君がいない夜のごはん』『蚊がいる』、詩集『求愛瞳孔反射』など多数。短歌評論『短歌の友人』で伊藤整文学賞を受賞。