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一行怪談創作コンテスト(#一行怪談創作部) 優秀作品発表!
吉田悠軌著 『一行怪談』発売記念 「一行怪談創作コンテスト(#一行怪談創作部)」の優秀作を発表致します。
2017年8月30日から9月29日にかけてTwitterで開催された「一行怪談創作コンテスト」。 『一行怪談』の著者 吉田悠軌先生と、PHP研究所文藝出版部が、応募作6718作の中から選んだ優秀作品を発表致します。
息子がベッドの下に何か隠したので、男になったんだなぁと嬉しいような恥ずかしいような気持ちでこっそり覗いたら、妻と目があった。
ZZ ZZZ(ズズ ズズズ)@アレジゴク (@arezigoku)
手のひらに顔を書く遊びを、手のひらに書かれた顔が勧めてきたので断った。
Bar (@Bar_55987191)
祖母の棺に「寂しくないように」と入れておいた家族写真が、火葬後、キレイに焼け残っており、写真の中の遺された家族の顔に、一、二、三...と番号が書かれていた。
うをりんぐ(@uworing)
夏休みの登校日、海で溺れて死んだクラスメイトに黙祷を捧げることになったが、やたらに長いとおもって顔を上げると、全員が俺のことを見て満面の笑みを浮かべていた。
ヤマギシルイ(@rouis_ymgs)
規則正しい包丁の音で目を覚まし、寝惚け眼で起き上がると、隣の妻が青い顔でわたしを止めた。
クロイ匣 (ハコ) (@kaidan_night)
(敬称略、順不同)
たくさんのご応募ありがとうございました。
コンテスト概要
ご自身で考えたオリジナルの一行怪談を、Twitterで呟いてご投稿下さい。優秀作品を投稿された方には図書カードを贈呈します。
※このコンテストは終了しています。
◆一行怪談凡例:
・題名は入らない。
・文章に句点は一つ。
・詩ではなく物語である。
・物語の中でも怪談に近い。
・以上を踏まえた一続きの文章。
これより先は全ての駅が通過となります、との車内放送が流れ、もう二度と山手線から降りられない。
今すぐ家から出なさい、と電話の向こうから叫ぶ母の声を聞きながら、すぐ横でテレビに笑う母を見つめている。
肝試しで入った時にはあれほど怯えていた友人から、次の日、その廃屋に引っ越したというメールが届き、朽ちた畳の上で彼が幸せそうに笑う画像が添付されていた。
(吉田悠軌著 『一行怪談』より)
◆応募条件:
・Twitterで、 @php_bungei をフォローしていただいている方
・日本国内に居住されている方(賞品配送先が日本国内の方)
著者の吉田悠軌さん、PHP研究所文藝出版部が優秀作品を決定いたします。受賞通知は、10月中旬ごろ、Twitterのダイレクトメッセージで行い、賞品の送付先をお伺いします。通知後7日間のうちにお返事がない場合は、受賞辞退とさせていただきます。
◆応募方法:
1.期間中にPHP研究所文藝出版部アカウント「@php_bungei」をフォローしてください。
2.ハッシュタグ「#一行怪談創作部」と、このページのURL[ http://ow.ly/Ztnt30eKzBS ]をつけて、オリジナルの一行怪談をツイートしてください。
※作品は107文字以内に収めてください。
※このコンテストは終了しております。
◆賞品:
優秀作品を投稿いただいた5名様に、図書カード1000円分を贈呈します。また、優秀作は10月下旬 当ページにて発表させていただきます。
◆応募受付:
2017年9月29日(金)24:00 まで
※本キャンペーンは予告なく変更・中止することがあります。
※応募作品は、未発表のオリジナル作品に限ります。
※ご応募いただいた作品は、弊社の販売促進媒体に使用させていただくことがございます。
※Twitterの操作方法、応募の受付状況や受賞作の選考結果についてのお問合せには、お答えできかねます。
※小社の個人情報保護方針はこちらをご確認ください。
本書のご紹介
『一行怪談』吉田悠軌著
「公園に垂れ下がる色とりどりの鯉のぼりに、一つだけ人間が混じっている。」一行のみで綴られる、奇妙で恐ろしい珠玉の怪談小説集。