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【イベントレポート】制作秘話を語る！『五能線物語』刊行記念　遠藤功氏トークショー

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【イベントレポート】制作秘話を語る！『五能線物語』刊行記念　遠藤功氏トークショー

7月28日（木）、『五能線物語　～「奇跡のローカル線」を生んだ最強の現場力～』（７月14日発売）を上梓した遠藤功氏（ローランド・ベルガー日本法人会長）のトークショーが、丸善・丸の内本店で開催されました。

楽天トラベル発表（2014年）の「旅行好きが選ぶ、おすすめのローカル列車」ランキングで堂々の第１位に輝き、年間10万人以上が訪れる「日本で一番乗りたいローカル線」は、路線廃止の噂がささやかれるほどの危機からどのようにして再生したのか？――JR東日本秋田支社が地域と一体となって取り組んだ、驚異と感動の全仕事の初公開とあって、会場は約100名の参加者が集まる盛況ぶりでした。

「"現場"を深く掘り下げた」（遠藤氏）という『五能線物語』の制作秘話とともに、四季折々の五能線の魅力を紹介するオリジナル動画も披露した遠藤氏。テンポのよい解説に、参加者は熱心に耳を傾けていました。

トークショー後半は、遠藤氏と白石敏男氏（東日本旅客鉄道株式会社執行役員総務部長・前執行役員秋田支社長）とのスペシャル対談がおこなわれました。

「立地、予算、施策......（秋田支社赴任当時は）何もなかったから、"人"で勝負するしかなかった」（白石氏）

「厳しい環境、情況で頑張っている人たちの"できることをやりきる"スタンスこそ財産」（遠藤氏）

深い地元愛と仕事への誇りに胸が熱くなる「AKITA Way」が、ライブならではの率直な言葉で語られました。地方創生のヒントや、トップマネジメントの役割にも言及し、質疑応答タイムには自分の仕事に結びつけた深い質問が相次ぐなど、終始活気にあふれたトークショーでした。

【本書の紹介】

『五能線物語　～「奇跡のローカル線」を生んだ最強の現場力～』

遠藤功著《ローランド・ベルガー日本法人会長》

価格：1,400円+税

「日本一乗りたいローカル線」の呼び声高い五能線は、秋田・青森を結ぶ路線だ。日本海沿いぎりぎりを走り、世界遺産白神山地を駆け抜け、りんごの木と田んぼの間をゴトゴト進む。日本の宝といって過言でない絶景の数々に、観光客から歓声があがる……。今でこそ年間10万人以上が訪れる人気観光路線だが、かつて五能線は存続の危機を噂されるほどの窮地にあった。JR東日本最小の支社、秋田支社の面々は、お荷物状態の五能線に頭を抱え、地元の人々は「廃線なんてことにならなきゃいいが」と心配した。しかし、秋田支社と沿線の人々は、イノベーションとは極限状態から生まれるものだと証明する。絶対にあきらめない。現場で働く一人一人が、五能線を愛し、よみがえらせるためにあらゆる策を打つ。そこには深い地元愛があり、仕事への誇りがある。「現場力」の第一人者、遠藤功氏が、東北の一路線を日本中の憧れの路線に変えた鉄道人たちの仕事を克明に記す。