Voice
発売日
2025年4月4日
税込価格
880円
(本体価格800円)
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Voice 2025年5月号

今月号の読みどころ

オールドメディアの敗北――。2024年11月の兵庫県知事選で齋藤元彦氏が再選した底流には、新聞やテレビを始めとする既存メディアへの不信感があるとされた。そんな声をさらに強くしたのがフジテレビを巡る一連の騒動だろう。SNSの影響力は言うに及ばず、さまざまなプラットフォームが隆盛の時代、マスメディアの現在地と未来をどう考えるべきか。そもそもマスメディアはなぜ、これほど信用を失っているのか。いまこそ「マスコミ嫌い」を招いた理由を省みたうえで、みずからの存在意義と戦略を考えなければいけない。熱狂の裏で健全さを失う言論空間に警鐘を鳴らす東浩紀氏のインタビューのほか、スローニュース代表の瀬尾傑氏と西田亮介氏、石戸愉氏と石田健氏の対談などを通じて、新聞、テレビ、論壇誌を含むメディアの行く末を徹底的に検討する。
第2特集は「トランプ2.0の見えざる影響」。トランプ氏が次々と繰り出している政策のみならず、背景で起きている地殻変動を見通す。巻頭には著書『1インチの攻防』が話題を呼ぶM.E.サロッティ氏の独占インタビューを掲載。「欧米は1インチたりともNATOは拡大しないという約束を破った」というロシアの主張は、はたして正しいのか。
公式サイト

今月号の目次

特集1:マスメディアの終わり?
熱狂の裏で消えていく健全な言論
東 浩紀
38p
論壇における下剋上と「動画系」の死角
武田 徹
48p
報道はいつまで「手抜き」を続けるのか
瀬尾 傑&西田亮介
56p
テレビのたたみ方?――再「小新聞」化するジャーナリズム3
大澤 聡
66p
業界の独善が招いた「メディア嫌い」
石戸 諭&石田 健
74p
マスコミの「政治的影響力」の現在地
稲増一憲
84p
「若者とテレビ」ほんとうの関係
山本泰士
92p
「非常識な情動社会」を生きるリテラシー
佐藤卓己
100p
「非実在型ネット炎上」の実態に迫る
鳥海不二夫
108p
特集2:トランプ2.0の「見えざる影響」
「リベラル衰退」の裏で動く政治力学
吉田 徹
124p
振り回される金融市場、日本経済の行方
末廣 徹
132p
エネルギー政策転換が招く混乱と展開
杉野綾子
140p
政権人事とMAGA派インフラの台頭
宮田智之
148p
現地メディアは政権発足をどう見たか
清原聖子
156p
巻頭インタビュー
ウクライナ戦争は「歴史の必然」ではない
M.E.サロッティ
16p
連載 ほか
「多重危機の時代」のインフレ対策
イザベラ・ウェーバー
116p
【追悼対談】
「まっしぐら」な曽野綾子さんからの教え
安倍昭恵&将口泰浩
164p
経営には「いき」の心が必要だ
岩尾俊兵&浜崎洋介
200p
考察したい若者たち〈7〉
界隈化社会で流行る「親」の物語
三宅香帆
190p
【闘う首長】〈3〉
高額療養費見直しは日本の統治機構の汚点
丸山達也
182p
【新時代ビジョン研究会】
「まちなか地元学」のすすめ――宮城県仙台市
門田一徳
226p
ドイツ「保守」の逆襲と苦悩
今野 元
210p
創造的破壊のための二つのリスク・シェア
清水 洋
218p
著者に聞く
「テーマパーク化」する日本の都市
谷頭和希
234p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
「近代の産物」としての夫婦同姓
西田亮介
26p
ニッポン新潮流〈教育企業〉
組織に足りないのは「タフな人材」?
勅使川原 真衣
28p
ニッポン新潮流〈都市文化〉
大阪・関西万博をいかに迎えるか
藤村龍至
30p
ニッポン新潮流〈現代思想〉
「真実」を背景とする「効率化」
谷川嘉浩
32p
地域から日本を動かす〈37〉
大阪・関西万博、それでも行きたい
結城豊弘
34p
歴史家の書棚〈58〉
瀧口 剛『「自由通商運動」とその時代』番定賢治『戦間期日本外交と国際機構』
奈良岡 聰智
238p
巻頭言〈14〉
「リアリティー・テレビ」外交
冨田浩司
13p
文明之虚説〈89〉
西郷隆盛の士魂
渡辺利夫
244p
戦跡が語る「先の大戦」〈4〉
トラック諸島
写真・文/安島 太佳由
1p
里山―未来へつなげたい日本の風景〈17〉
水の王国
写真・文/今森光彦
6p
令和の撫子〈72〉
吉柳咲良 俳優
撮影/吉田和本
9p
Voiceブックス
編集者の読書日記

240p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

241p
Voiceレター
読者の感想&意見

242p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。