歴史街道
発売日
2025年3月6日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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歴史街道 2025年4月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、
〈戦艦大和と沖縄特攻――日本海軍“最後の出撃”〉です。

80年前の昭和20年(1945)4月7日、日本海軍が誇る戦艦大和が、沖縄への海上特攻の最中、アメリカ軍との激闘の末に沈みました。なぜ、大和は特攻することとなったのか。そして日本海軍の艦隊にとって、事実上、最後の戦いとなった坊ノ岬沖海戦の実相とは――。
大和と同じように特攻に向かった航空隊や艦艇の苦闘も含め、その全貌を改めて検証します。

特集2は、〈戦国時代の「名僧」たち〉。
激しい戦いが繰り広げられた戦国時代において、武将たちを陰から支えた僧侶たちがいました。時には武将の心に安寧をもたらし、時には知恵を授けたり……。彼らの活躍に触れれば、戦国時代の新たな側面が見えてくるはずです。

特別企画は、〈謎多き人物・平賀源内の正体〉。
大河ドラマ『べらぼう』で注目されている平賀源内は、「エレキテルの発明家」というイメージで有名です。しかし、あふれんばかりの彼の才能はそれにとどまらず、「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称され、かえって、その実像が見えにくくなっています。果たして彼は何を考え、何を成し、どんな人生を歩んだのでしょうか。知れば知るほど惹かれる、源内の人物像に迫ります。

公式サイト
今月号の目次
特集1 戦艦大和と沖縄特攻 日本海軍“最後の出撃”
【総論】
戦後八十年のいま、世界最大の戦艦をどう評価すべきか
戸高一成
14p
なぜ「天一号作戦」は敢行されたか…戦略から読み解く
大木 毅
26p
菊水作戦
陸海軍特攻隊による波状攻撃がもたらしたもの
源田 孝
33p
坊ノ岬沖海戦
伊藤整一の覚悟と戦艦大和の最期
松田十刻
40p
霞、涼月、初霜、冬月…それぞれの想いで激戦に臨んだ駆逐艦
吉野泰貴
48p
小説、映画、アニメ…戦後「大和」はどう描かれてきたか
水島吉隆
56p
VISUAL1 
戦艦大和を分析! 性能と兵装を米艦と比較すると…

22p
VISUAL2
沖縄へと向かった艦隊――その編制と航跡

24p
特集2 信長、信玄も支えた! 戦国時代の「名僧」たち
【総論】
武将はなぜ僧侶を頼り、僧はいかなる役割を果たしたか
小和田哲男
100p
【列伝】
快川紹喜、虎哉宗乙、板部岡江雪斎…様々な顔を持つ七人
鷹橋 忍
106p
特別企画 発明家? 作家? 鉱山技師? 謎多き人物・平賀源内の正体

新戸雅章
69p
巻頭グラビア
この人に会いたい
vol.209
桜井玲香
7p
連載小説、ついに完結!  
大日の使徒 ザビエルとヤジロウ
最終回
川越宗一
86p
好評連載
漫画家に聞く!
第25回 坂上暁仁 江戸の職人の日常を描く

66p
短期集中連載小説
いろいろ養生仕り候えども 蹴鞠の巻(中編)
山本幸久
78p
読み物
古代エジプト王からマリリン・モンローまで 「香り」と「匂い」の世界史
奈落一騎
60p
古代日本は想像以上に国際色豊か! 誰がなぜやってきたか
古川順弘
114p
作家・童門冬二氏追悼企画
人間が人間であることを続けるために~アフター・コロナの時代に向けて思うこと~
童門冬二
120p
連載 ほか
この著者に注目!
山本陽子

98p
巻末グラビア 時代の荒波を生きた 世界のクイーン&プリンセス
第3回 メアリ・ステュアート
菊池昌彦
130p
歴史街道伝言板

94p
BOOKS・TOPICS
私の一冊(伊吹亜門)

96p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
歴史街道脇本陣

127p
表紙画・表紙のことば
大和心で大和を、大和歌として詩う
黒鉄ヒロシ
3p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。