インパクトカンパニーとは、経済的に成長しながら同時に、事業を通じて社会問題の解決を目指す中小企業のことです。大企業やベンチャー企業ほど目立たない存在ですが、これからの社会にとって決定的な影響力(インパクト)を及ぼします。
なぜなら、圧倒的に、その母数が多いからです。
中小企業は、日本の全法人数の99・7%、全従業員数の69・7%を占めます。大都市圏を除くと、中小企業に勤める従業員比率は85・0%と、さらに増える。
この巨大セグメントが、新しい時代への適応に遅れたら、地元の雇用は少なくなり、地域社会の衰退はまぬがれません。
逆に、ほんの一部の会社でも、社会問題の改善をもたらしながら、成長を実現する事業に取り組み始めたら……これは、とても面白いことになります。高齢化社会・先進国の日本だからこその、地域社会創生のモデルを、世界に向けて描き出せるといっても大げさではないのです。
ここ数年で、インパクトカンパニーへと大きく進化した成功事例が数多く出始めています。そうした新しい事業に取り組む会社は、行政から請われ、大企業から請われ、また海外からも請われ、未来から突き動かされるように忙しく動き回り始めています。
では、成熟業界にありながら、ふたたび本格的な成長を始めるためには、どうしたらいいのか?
成熟企業を再成長させる「ビジネスモデル」を構築し、そして「勝ちパターン」を実行するためのスキルを、ぜひ知っていただきたいと思います。
経営・マーケティングコンサルタント・作家
アルマ・クリエイション株式会社代表取締役
一般社団法人 Read For Action 代表理事
上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済局に勤務。その後、米国家電メーカー日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本のトップマーケター」に選出。2012年、大手ネット書店の年間ビジネス書売上ランキング第1位。ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている。
主な著書に『2022――これから10年、活躍できる人の条件』(PHPビジネス新書)、『ストーリー思考』(ダイヤモンド社)、『成功者の告白』(講談社)、『非常識な成功法則』(フォレスト出版)など多数。
次の10の質問のうち、今、どれだけ答えられますか?
もし、8つ以上答えられるようなら
あなたの会社は「インパクトカンパニー」になれる可能性十分。
答えられなければ……本書4章以降を!
「THE21 オンライン」にて、本書の一部を先行配信中です!
「THE21 オンライン」は、話題のビジネス・スキルをやさしく解説するとともに、第一線で活躍しているビジネスパーソンのプロのノウハウを紹介。「いますぐ使える仕事術」が満載です。
『インパクトカンパ二―』のPOPをご用意しました。ぜひご活用ください!
「経済的に成長しながら、同時に、事業を通じて社会問題の解決を目指す中小企業」これが、インパクトカンパニーの定義です。
これだけ聞くと、「ベンチャー企業や社会起業家の世界の話で、自分たちには関係ない」と思う人も多いかもしれません。
ただ、実はいわゆる「成熟産業」にいる企業こそ、こうした企業に生まれ変わることができるチャンスがあるというのが、本書の主張です。
カギを握るのは「既存事業」。これを変化させることで、未来から求められる企業へと生まれ変わり、好業績を上げ続けることが可能になるのです。
さらには自社のビジネスを世界にまで広げることすら、現実になるのです。
本書には、そんな「インパクトカンパニー」の事例が、いくつも出てきます。
では、いったいどのように既存事業を進化させていけば、「インパクトカンパニー」に生まれ変わることができるのか。
ぜひ、本書をお読みいただければと思います。