先日、８年間付き合った彼との別れについてご相談させてもらったものです。

　その折には丁寧なアドバイスいただきありがとうございました。

　今日のお便りはその後のご報告と決意を揺ぎ無くするために書いています。

　あれから彼ともう一度話し合いました。

　友達宣言をされてから、自分なりに連絡を控えたり、メールの内容も当たり障りのない文面にしたりしていたのですが、気持ちを抑えてのことなのでどこか嫌な所もでてたのでしょう…

　彼から、

　「いつまでも想ってくれるのは嫌ではないけど、答えられないんだから悪い気がする」

　「もう別れたんだからそんなに想ってくれなくていいんだよ」

　「ほんと君は一途だね…（笑）」

　と言われました。

　「友達でいたい」と言っておいて、メールをよこすのはあなたでは？との疑問がわき、

　「じゃ、友達でいることもやめたらいいね！」

　「連絡もしないよ」

　というと

　「なんだか脅しみたいなことを言うね…」

　そんな一言が返ってきました。

　自分の彼への気持ちが冷えていくのがわかりました。

　ほんと悲しかったです。

　別れを告げられるよりずっと。

　痘痕もえくぼ…、恋は盲目…

　そんな言葉が頭を過ぎりました。

　決してやさしい言葉を投げかけてくれる人ではありませんでしたが、その分自分自身にも厳しくて努力をしているところを尊敬いていました。

　私は彼の何処をみていたのでしょうか？

　「じゃね」

　と言って電話を切りました。

　もう終わりにします。

　もう連絡はないでしょうし、もう連絡もしません。

　初めて彼に出会った日の空の青さを思い出しました。

　暫くはそっとしまっておきます。

　またいつか自然に思い出せる時まで。

（40・女性・栄養士）

　お便り、ありがとうございます。

　彼との決定的な別離……

　それを受けとめるのは、お辛かったことと思います。

　再び空を見上げ、八年の歳月を懐かしく思い出し、そして彼に心から「さよなら」と言えるまでは、時間がかかると思います。

　私も、あなたと同じくらい長い期間、おつきあいした方と別れた経験があるので、自分の人生が半分もぎとられてしまったような喪失感と淋しさはよくわかるつもりです。

　でも。

　あなたはとても素敵な女性です。

　きっと立ち直ることができると私は信じています。

　お子さんの成人式は、来年かしら？

　男の子だったらスーツ、女の子だったら振袖をそろそろ用意しなければならない時期ですよね。

　気持ちが落ち着いたら、あなたも新しい服を買いにでかけたらいかが？

　お子さんにつきあってもらって、今まで袖を通したことのないような雰囲気の服を選んでみるのも気分が変わっていいかもしれません。

　「ショッピングだなんて、そんな気にはなれない」

　と思っていらっしゃるかもしれませんが、口紅の色やヘアスタイルを変えてみる、そんな些細なことの積み重ねで、意外と人って元気になれたりするものです。

　そして、頑張って前を向いて歩いていれば、いつかきっと新しい出逢いが巡ってくるはずです。

　今度こそ、お日様の下、手をつないで人生を歩いてゆける人との出逢いが……。

　十月に入り、だいぶ秋めいてまいりました。

　体に気をつけてくださいね。

　あなたの幸せを心から祈っています。

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