恋愛相談室
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彼との結婚に反対し続ける父…… |
井上香織様
初めまして。 私は離婚歴のある男性と5年ほどお付き合いしています。 彼には二人の娘さん(高1、中2)がいて、元の奥様が育てていらっしゃいます。 その方は数ヶ月前に再婚され、二人の娘さんも養子縁組されたようです。再婚をきっかけに養育費(月6万円)を約三分の二に減額してもらえたため、先月残額をまとめて払い終えたみたいです。 私たちは以前から結婚の意志はありましたが、やはり相手が再婚されるまでは気がかりだったようで、また私の父親の反対もあり、話がなかなか進みませんでした。 今回相手の再婚と養育費の支払いが済んだことで、いよいよ私たちの結婚に向けて、父へ許しをもらいに行ってくれようとしていた矢先、私の妊娠が分かりました。 厳格な父は、彼の離婚歴、養育費の件、元妻の実家が同じ町内であることなど、とにかく頭から反対しており、先日彼が話をしに言った時も、話をそらしたり自分の言いたいことばかり言って、話を聞いてくれず、玄関先で「今から出かけるから忙しい」などと追い返したようです。 一年ほど前に私が彼に会ってほしいと言ったときには「ちょっと待ってくれ」と言われ、陰で兄に「私に言わせてる」と彼のことを批判したみたいでした。なのでそれからは彼が直接家に行くのですが、今度は父が何だかんだと理由をつけて逃げるのです。明日も明後日も時間がないというふうに。 彼が37歳、私が33歳で赤ちゃんを守るためには、私たちにも時間がないのです。 父は家族想いのあまり、30過ぎた娘に対しても干渉がひどいのです。 母は昨年亡くなり、父も余計に寂しいのでしょうが…。兄嫁より私を頼りにしており、私自身少し困っています。 許してもらえるまで頑張るつもりですが、平行線のままの場合、強行して結婚するべきか、迷っています。できるなら結婚を認めてほしいので。 私の兄妹は賛成してくれており、彼のお姉さんも賛成してくれています。彼の両親は亡くなっています。 どうかどうしたら父を説得できるかアドバイスをお願いします。 (33・女性・地方公務員) |
回 答 |
いただいたお便りには、あなたのおなかに宿った新しい生命が、今、何週に入っているのか、書かれてありませんでしたが。
早くお返事を差し上げた方がいいかと思い、用意していたほかの方の「ご相談」をペンディングにさせていただき、先に掲載することにいたしました。 お父様を説得するアドバイスがほしいとのことですが。 彼の訪問を頑なに拒み続けるお父様の記述を拝読し、切羽詰ったご相談を寄せてくださったあなたには申し訳ないのですが、思わず自分の父の姿を思い出し、微笑ましい気分になってしまいました。 “微笑ましい”だなんて、不謹慎なことを書いてしまってごめんなさい。 けれど。娘の結婚相手に神経過敏になり、いずれ対峙しなければならないとはわかっていながら、目をそらしたいと考えてしまうのは、多かれ少なかれ、どこの父親も同じではないかと思うのです。 いくら三十路に足を踏み入れた娘であっても、お父様にとって、あなたはかけがえのない大切な娘です。 養育費の支払いを終えたとはいえ、彼に血を分けたお子さんがいることは事実。 今後、何らかの問題が浮上し、それにあなたが巻き込まれ、心を痛めることがないという保障は、どこにもありません。 できれば、まっさらな戸籍の男性に嫁がせたいと思うのは親として当然の気持ちだと思います。 まして、お母様を亡くされてまだ間もないお父様は、あなたを手放したくないとのお考えもあるのかもしれません。 お便りによると現在、彼はお父様の説得に何度もご自宅にうかがっているそうですが、そこにあなたの姿が見えないのが気になります。 男性は「娘さんをお嫁にください」と彼女の実家に挨拶に行くとき、極度の緊張を強いられるもの。 そんな胃が痛くなるようなことを、根気強く繰り返してくれた彼に、あなたへの愛情の深さを感じました。 しかし、どんな事情があったとしても、お父様の説得を彼ひとりにゆだねるというのは、少し違うのではないかしらと私は思います。 こうしている間にも、あなたの胎内で何も知らない赤ちゃんは、すくすくと育っているのです。 あなたのやるべきことはただひとつ。 きちんとお父様と彼を対面させること。そして、私は彼と一緒になりたい。彼以外の人との結婚は考えられない。生まれてくる子供と彼の三人で幸せな家庭を築きたいと、あなた自身がお父様に訴えるべきです。 彼の前妻のご実家が同じ町内というのが難点ですが、お父様と近い距離に新居を構える等、具体的な条件を挙げてみるのもいいかもしれません。 いずれにしても、お父さんにも祝福してもらって結婚したいと、あなたが心の底から懇願すれば、お父様は首を縦には振らないまでも、「娘がそこまで言うなら仕方ないのかも」と譲歩してくれる可能性はあります。 頑なに結婚に反対していた親も、孫の顔を見せると、気持ちが氷解する場合も少なくありません。 あまり思い悩むのはおなかの赤ちゃんにとっても、悪影響。 一日も早く、お父様と並んで真紅のバージンロードを歩く日が来ること、そして元気な赤ちゃんの誕生を祈っています。 |
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