私には付き合って２年になる３歳年上の彼氏がいます。お互い学生のころは仲良くしていたのですが、彼氏が就職してからは、仕事が忙しくほとんどメールや電話もなく、全然相手にしてくれなくなりました。

　メールも電話も彼氏からは全然なくなり、別れようと思ったことも何度かありました。しかし、そのたびに「別れる必要はないんじゃない？今は忙しいだけだから」などといわれ、今よりも良くなるかな。と希望を持ち続けていました。

　つい最近またそのような話が持ち上がったとき、また「もう少し付き合ってみよう」といわれたのですが、それだと今までと変わらないので思い切ってそのことを言いました。そうしたら「じゃ、しばらく会わないでいよう」ということになったのですが、私は会わないでいるのが我慢できず、会いたいということを話しました。

　彼氏は「正直、少しさめてきてるんだけど、それでもよければ」と言われました。

　実際に会ったときの態度は変わりません。ですが、気持ちは以前と明らかに違います。もしかしたらもっと前からそうだったのではと思います。　これは忙しさのあまりに私のことを考えられなくなったのか、それとも本当に私のことを好きじゃなくなったのか、それとも倦怠期なのか、よくわかりません。私は彼氏との付き合いを続けていきたいと思っています。どうすれいいでしょうか。毎日考えています。

（22歳・女性・学生）

　おつきあいを長く続けている間に、進学や留学、また就職、転勤などで、どちらかの環境が大きく変わるのは、仕方のないことです。

　あなたのように、彼氏が就職してしまったり、高校生同士だったら、ひとりが先に大学生になってしまったり……。

　そういった場合、どんなにお互いを信じあっていても、必ず、どこかに“ひずみ”のようなものが生じてしまうものです。

　あなたとは反対に、女の子の方が先に就職してしまったケースにもいえることですが……。

　社会人になるというのは、想像以上に大変なことです。

　気ままな学生時代と違って、毎朝、決まった時間に出勤しなければならないことにはじまり、何より自分に任された仕事をこなさなければならないという責任も生じてきます。

　はじめて出逢った人たちの中で、新しい人間関係に気をつかいながら、覚えなければならないことも山のようにあり、ストレスを感じることも少なくありません。

　そんな日々の中、ちょっと愚痴をこぼしたり、弱音をはいたりしたいこともあるでしょう。しかし、今や、環境の違うあなたには……仕事の話をするにしても、いちいち自分の状況を説明しなくてはなりません。

　仕事に忙殺され、疲れていると、そのワン・クッションが少々面倒に思えたりすることもあるかもしれません。

　あなたが、彼の気持ちを取り戻したいと思う気持ちが強いのであれば、キーワードは“癒し”ではないかと私は思います。

　あなたが、彼にとっての“癒し”の存在になることです。

　それは決して卑屈になり、彼の愛を懇願することではありません。

　ふたりでいるとき、あるいはメールで。彼の仕事やその辛さを理解してあげるように少し、努力してみてはいかがですか？

　仕事を理由になかなか時間をつくってもらえないと、たまに逢ったときも、自分の淋しさや苛立ちを相手にぶつけてしまいがちです。

　でも、そこで、そんな気持ちをぐっと抑えて、笑顔で接するように心がける……ふたりで過ごすひとときを楽しい時間にするよう努力する……それだけでも、彼の印象が違ってくると思います。

　また、そこから、新しい二人の関係が始まるかもしれません。

追伸。

　私こと、井上香織が「さよならの向こう側」という恋愛小説……を携帯サイトにて、連載しはじめたことはご存知ですか？

「純愛」とか「女子高生」というキャッチコピーがついていますが。人を愛するという、懐かしく、いとおしいような感情を想いおこしながら書いています。

　ジツは……これから、主人公の里桜は、今のあなたに似た゛冬の季節゛に突入します。

　ぜひ、読んでみてくださいませ。

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