３６歳、女性、外資系の会社員です。結婚して５年目に子供も産まれ、主人の協力で共働きをしていました。子供が３歳の時、私がシンガポール支社に栄転をいわれ、夫婦で話し合って１年の約束で私が子供をつれて行くことになりました。

　一年が終わって帰国した際、留守中に彼が彼の部下と不倫していたことが発覚しました。一時は動転し、離婚をしてくれと彼につめよりましたが、彼が、もし離婚したら彼女と結婚することになるだろう、ということを言ったため、急に惜しくなったのか・・戻ってきて、と言ったところ、彼は彼女と別れて家族のもとに戻ってきました。

　帰国後、私は国内の、しかし彼とは少し離れた地域の支店長になり、週末婚のような形になっています。彼女はまだ彼の部下
のままです。当時は、彼を取り戻すために必死でしたが、２年たった今、浮気されたことの悲しみや悔しさがぶり戻してきた感じで、苦しくてたまりません。彼に抱かれていても、さとられてはいませんが、彼女とこんなことを・・と考えると涙がとまりません。

　一度、やりなおすと決めたのだから、こだわってはいけないと思いながらも、どうしてもどうしてもめまいをおこしそうな悲しみからのがれられません。かといって、支店長になったいま、仕事をやめて専業主婦になりたいかといえば、やはり仕事は好きなのです。

（36歳、女性、会社員）

　仕事で留守中の夫の浮気・・しかも、離婚したらその相手の女性と再婚するだなんて言われ、とても辛かったことと思います。

　私にも同様の経験があるのですが・・・今のあなたが抱え込んでいる深い哀しみ、彼の裏切りに対する憤りと悔しさ・・そういった感情は、ときには過去の忌まわしい出来事はまるでなかったかのように二人で微笑みあう瞬間でも、悪魔のように顔を出し、苦しめ続けるのですよね・・。どんなに月日が流れたとしても・・。

　なにかを忘れる、ということはこんなにも大変なことなんだと思ったり、そんなことをまた考えてしまうのは、相変わらずこだわっているからなのだと、また苦しみの淵に落ちてしまいそうになったり・・。

　そんなあなたを御主人はどう考えているのかしら？
「もう済んだこと」と思っているのかもしれませんが、あなたが負った傷の深さを御主人に理解してもらうことも必要なのではないのかなと私は思います。あまりしつこく言うと疎ましがられたりしますから、さりげなく、まだ傷は癒えてはいないことを伝えてみたらいかがですか？

　あなたは「週末婚」のような現状から、ふつうの結婚生活に戻るため、仕事をやめ、専業主婦になることまで考えているのですから・・それは、家族で過ごす時間的なことももちろんですが、御主人との心の溝を埋めたいということなのですよね。

　そのあたりの気持ちも彼に話し、今後のふたりのことも一緒に考えてみては？
　でも・・海外赴任、そして支店長と、着実にキャリアを積んできている仕事を捨ててしまうのは、どうかと思います。ぽっかりと開いた時間ができてしまうと、悪魔のささやきはまた強くなる傾向にあるようですので・・。

　お互い、この呪縛ともいえる苦しみから早く開放され、心から笑える日がくるといいですね・・。

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