はじめまして。３４才の×一です。ここ半年、２０才も年上の彼（×一）とお付き合いして、今日プロポーズされました。私自身、一度失敗している為、結婚に関してとても慎重になっています。ですが、独身主義を貫き通したいというわけではありません。彼は社会的地位もある方ですし、それだけ年も離れているので私を包み込んでくれる温かさに触れ私は好きになりました。人脈も広く人からの信頼も厚い方ですし、人間としては深く尊敬しています。

　ただひとつ問題なのが、過去の女性関係が驚くほどお盛んな方だったので、そのことがどうしても不安になってしまいます。勿論、今はきちんとまじめにやっていると話してますが、どうしても釈然としない行動をたまにとったりします。そのことについては何度も話してきましたが、しらをきりとおします。私も寛大に笑って済ませられるといいのですが。女癖の悪いのはやはりなかなか直らないものなのでしょうか？目をつぶって結婚に踏み切れる勇気は今ひとつです。

（34歳、女性、 会社員）

　これは私の辛い経験からも言えることですが、男性の女癖の悪さというのはひとつの病気と同じです。しかもタチが悪いことに不治の病。彼の価値観を根底からくつがえすような大きな出来事でも起こらない限り、おそらく結婚後も続くことになるでしょう。

　彼とのおつきあいはまだ半年ということですが、何はともあれ、過去、数えきれないほどの女性の中からあなたが、“妻”にと選ばれたことは事実です。五十代半ばの彼は当然、自分の老後のことや、もしも御両親が御健在なのだとしたら、その介護も視野に入れているはずですから、あなたはそのすべてを安心して任せられる、シンのしっかりした家庭的で素敵な女性なのでしょう。

　しかし、そうは言っても結婚後、あなたは家の雑事ばかりを押し付けられ、彼は彼で“病気”が直らず外で遊び回り・・なんてことになってしまったら悲劇です。今現在も、彼は不可解な行動をとることがあると、あなたは書いていましたが、たいていの男性は、彼のように浮気の証拠をつきつけられても、しらじらしい嘘を並べたり、とぼけてシラを切り通したりするもの。百戦錬磨の彼なら、なおさら。決して口を割ったりはしません。そして、あなたは彼の行動のすべてに疑心暗鬼になってしまい、彼に対して今まで抱いていた尊敬の念、愛情はもちろん、本当の自分の気持ちすら見失ってしまうことになります。

　もちろん、外でどんなに遊んでも、彼が帰ってくるのは私のところ、彼が心から愛し、安らげるのは私以外にはいない、と強い信念のもとに大らかに笑っていられる人はべつてすけれど・・。
　あなたは、そうできそうにないので悩んでいらっしゃるのですよね。
　これはひとつの提案ですが、とりあえず結婚を前提にした上で、彼のお宅で週に一日、二日、お泊まりしてみたらいかがですか？　（彼のお宅で、というのが大事なポイントです）そうすれば、彼がおつきあいをしている女性の痕跡、あるいはかかってきた電話に対する応対等、自分の目である程度、確かめられるはずです。ま、敵も修羅場は相当数、くぐり抜けてきたでしょうから、そう簡単にはしっぽを出さないと思いますが。
　そんな中で、彼が「今はきちんとしている」と言ったのは本当なのか、自分なりにきちんと見極め、これから彼の妻としてやっていけるのかどうか、考えてみたらいかがでしょうか？

　なんて・・最悪の事態を想定して書いてしまいましたが・・せっかくのプロポーズをぶち壊す気はなかったのですが、きっと暗澹たる気分になってしまったことと思います。ごめんなさい。　でも、もしかしたら、彼はあなたと出逢い、本気ですべての女性関係を清算し、あなたを愛してくれているのかもしれません。今さらフォローしても遅いけれど、プロポーズしてくれたということは、彼は今後の人生のパートナーとして、また、「自分の死に水をとってくれる人」としてあなたを選んだということなのですから。

　いずれにしても、あなたの人生にとって大切な分岐点です。早急に答えを出すことは避け、ゆっくり彼との将来を考えてみてください。

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