彼氏とは同じ学校だったのがきっかけで付き合うことになって、もうすぐ3年になります。付き合った当初に彼の日記を見てしまって、その中には前の彼女のことがまだ好きだと書いてありました。嫌われるのが怖くてすぐに問いただすことができなくて、後になってから日記を見たことを彼に言ったら、「その頃は前の彼女のことまだ好きだった。今はなんとも思ってない」って言われました。
　付き合ってから2ヶ月ぐらいは前の彼女のこと好きだったんだとか、あたしに好きって言ってたのはうそだったんだって思ってしまいます。今は全然浮気の心配とかないし、あたしのことを大事にしてくれてるのがわかるのですが、ふとしたときに、まだ前の彼女のこと好きなんじゃないのかな、とものすごく不安になります。
　前の彼女の存在がトラウマになってしまってるんです。彼を信頼することができません。どうしたら、不安が消えるのでしょうか。

（20歳、学生）

「好きだ」と言われて、つきあい始めたのに、その彼の心にはまだ以前の彼女の姿があることを知ったときのあなたの驚愕…。しかも、日記の盗み読みという手段で知りえたことだけに、まっすぐ彼に問いただすわけにもいかず、さぞ混沌とした苦しみの中にいたのでしょう。
　しかし。それから…約3年の月日が流れ、その間には、あなたと彼、ふたりだけの想い出もたくさん重ねてきたのではないでしょうか？
　人の気持ちは日々、変わってゆくものてす。 おそらく、3年前、彼が昔の彼女に多少、想いを残していたのは事実なのでしょうが、大切なのは、今現在です。あなたがきちんと感じることができるほど、彼は今、あなたを大切にしてくれている。それは、紛れもない彼の本当の気持ちなのではないでしょうか？

　日記の一件があなたの中に“トラウマ”として大きな傷跡を残してしまっていることはよくわかります。まして、彼の気持ちがたとえひとときだとしても、同時にほかの女の子に対しても向けられていたというのは…許せないし、口先だけでいくら「好きだ」「愛してる」と言ってもらったところで、信じられない…そんなふうに思ってしまうあなたの気持ちも…。
　でも…彼を100パーセント信頼できないというあなたの気持ちは、知らず知らずのうちに目には見えない薄いバリアーのように彼との間を隔て、それはたぶん彼も感じているのではないかしらと私は思います。

　まず、あなたがいちばんに自分に問いたださなければならないことは、これからも彼とつきあっていきたいのかどうかということ。もしも、そうならば…このまま、あなたが昔の彼女にとらわれたままでは、あなたも決して幸せではないし、彼の方も疲れてしまうのではないのでしょうか。

　あなたと過ごした時間が、彼の中から昔の彼女の面影をぬぐい去ったというようには考えられませんか？心から愛されていると感じられない恋愛は哀しいものですが、あなたの場合、すぐそこに彼のやさしいまなざしがあるのです。それを失いたくないのであれば、“トラウマ”を乗り越えて、信じる努力をすることも大切です。

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