こころ相談室

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自分の意志の弱さがいやになります
私は将来の夢があります。医師になることです。
今何をやればいいのかわかってるのに出来ない自分が悔しいです。テストなどで何回もこのままじゃだめだって思って、「次は絶対がんばる」とかいつも口ばっかりです。

実行に移せばいいだけのことなんだけど、それが出来なくて毎回自己嫌悪です。医師になりたい気持ちは本当です。勉強もろくにしてないのに、ほんとに行けるか行けないかとか考えてしまって自分には無理だって思ったりして、やる気が出たり出なかったり、ほんと自分はだめだと思います。

ほんとに自分の意思の強さが足りないだけなのかもしれないです。踏み出せない自分が悔しいです。何か前に進めるようなアドバイスください!散文ですみません。
 
(17歳・女性・高校生)

回 答
 これは無理ないよね。あなた自身が書いているように、医者になることは「将来の夢」なんでしょう。たとえばメジャーに行ったイチローや松井があなたと同じ年齢の時には、野球選手になることはもはや「将来の夢」ではなかったはずです。もうそれは既定のこと、前提になっていたことでしょう。

 夢っていうのは、「いつかはかなえたい」類のものだから、あなたにとって医者になることは、まだまだ現実味を帯びてないんじゃないかなあ。

 となると、勉強にもう一つ身が入らないのも当たり前ですね。決して意志の強さが足りないのでありません。そもそもほんとうになりたいのかどうか、なる必然性があるのかどうかわからないものに対しては、誰だってそう熱心になれるものじゃないでしょう。

 意志の強さっていうのは、単独に人に備わっているものじゃなくて、いかに追い込まれているかにかかっているものです。もし医者になれなかったら、戦時下の国とか某国に放出されるとなったら、私だって今から猛勉強をするかもしれません。だけど、現実にはそういう状況はあまりない。だから、あなたばかりでなく、ほとんどの人は意志が弱いんですよ。

 結局、自分で自分をいかに追い込むことができるかですが、それがまた難しいよね。ひとつの手としては、「私は必ず医者になります」と、クラスメート、今までの友達全部、先生、家族、親戚、あるいは日本中に声明を出すこと。もうこうなったら、石にかじりついてでもやるしかなくなりますが、いかがでしょうか?

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