こころ相談室

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親の愛情について
はじめまして、こんにちは。今日は普段無意識な「親の愛情について」の相談です。
最近、親の愛情というものが本当にわからなくなりました。本来親から子への愛情というものは「無償の愛」だとずっと思っていました・・・。血のつながった親子であれば当然。もし子供に精一杯の愛情を注げないのであれば、子供を産む資格なんてないとさえ私は思います。

それなのに、多くの家庭で親は子供が大人になるにつれて、「お前を産んでここまで育ててやったのはこの親だ」「もっと親に感謝しなさい」「こんな親どこにもいない」などと、恩着せがましいお説教をくどくど子供にしては、傲慢な態度を一向に変えようとしない。

確かに、ここまで育ててくれたことに感謝はしております。でも、親のお陰だけでここまで大きく成長したわけではない。人生の中でのいろいろな人との出会いを通して、人の温かさに支えられて子供は成長するものです。
どこの家庭の親も、もっと低い姿勢で生きるべきだと思いませんか・・・?
(22歳・女性・学生)

回 答
あなたの言うとおりでしょうね。
子どもとしては、別に産んでくれと頼んだ覚えはないわけで、産んだのは親の都合だったわけですから、親の愛を押しつけるのはほんとにどうかと思います。

 しかし、そういう親の姿を見ながら、あなたもすばらしいことを学んでいると思いました。「ここまで育ててくれたことに感謝はしている」とし、なおかつ、それだけではなく、「いろいろな人との出会いを通して」成長してきたと考えているわけですから、すこぶる真っ当な生き方をしているようです。もはやあまり親を当てにしない方針を定めているのでしょうか、それが親には面白くないのかもしれません。しかし、これは子どもの親離れであって、ごく自然のことですね。

 とにかく、親というのは、子どもを愛することはできても、理解はできないのです。で、理解できないから、子どもはどんどん離れていきますね。その淋しさに苛立つのです。そうすると、「もっと親に感謝しなさい」などの言葉が飛び出します。

 子どもとしても、理解してもらうことを期待するのは無理がありますから、その辺はカリカリしないようにしましょう。あなたくらいの年になったら、付かず離れずですね。そのうち「この子には何を言っても無駄だ」と思わせるようになればいいのです。

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