こころ相談室

こころ相談室


※現在ご相談は受け付けておりません




夫婦関係が非常によろしくありません
 結婚3年目になろうとしています。夫婦関係が非常によろしくありません。私に原因があるのですが、なかなか良くなりません。

しばしば言われることは、
・顔色をうかがいながら話をする。
・自分に自信がないような言動をとる。
・自分からの提案・発案といった自分→妻のベクトルがない。会話を始めるにしても同じ。
・自分の考えが定まってなく、人の意見に容易にながされる。
・何か言うとすぐしゅんとして、会話にならない。等々、きりがありません。

 つまり、人間として深みがなく・魅力的でなく・尊敬できる存在でない。いわんや男として。そしてもっと問題なのが、3年近く経っているのに全然かわらないこと。自分を好きになりたい、誇りに思いたい。妻との関係を良いものにしていきたい。何かアドバイスありましたら、よろしくお願いします。
(30歳、男性、会社員)

回 答
 これは奥さんが悪い面もありますね。そもそも夫婦関係でどちらか一方が悪いというのは少しナンセンスだと思います。

私に言わせれば、 
「顔色をうかがいながら話をする」→ いつも相手の気持ちを気づかっている
「自分に自信のないような言動をとる」→ いつも謙虚な構えを持っている
「自分→妻のベクトルがない」→ いつも相手の気持ちを優先的に考える
などといった側面があるということになります。

 おそらく奥さんはそういう感覚があまりない人かもしれませんが、つまりは、もっと野蛮な男性像、夫像を求めているのでしょう。しかし、奥さんがあげつらうあなたの「短所」は、ほんとはもっともあなたらしい「長所」であると私は思います。ですから、これを変えようなどとは考えないほうがいいと思います。

 それでは、どうしたらいいのかというと、これは一言で言うと”役割演技”の問題ですね。別に自分の本質を変えることはありませんが、奥さんとの関係上、奥さんの望むような役割を演じることができればいいわけです。たとえば、私なんかはほんとは人の好き嫌いが激しいほうですが、仕事上(カウンセリングではありません)嫌な人とでも笑顔で応対したりとか、ほんとは優柔不断なのに部下の前では決断力があるように振る舞うことなどがよくあります。あなたにしても、仕事となると、ちょっと違う自分をみせなければならないこともあるはずです。そういう感覚です。

「自分を変える」なんてことを考えると、ついつい地のほうを考えてしまい、そして絶望的になるわけですが、これは演技です。そういうのを持っていないと、いつも地で接触しなければならないので却って疲れることあるのです。

 それから、奥さんの場合、たぶんあなたと同じような繊細さは持っていません。こんなことを言ったらどう思うとか考える必要のない人です。あなたはいつも人の気持ちを気づかう人だと思いますが、奥さんに対してはその辺をゆるめても大丈夫ですから、そこは安心してください。

BACK