私には15歳年の離れた主人と小学生の子供が2人います。主人は転職した仕事の都合で私たちと離れて暮らしています。一週間に一度帰って来れるのですが、子供以上に甘えてしまう自分を抑えられません。それは『抱っこ』です。男女が抱きしめあう、という感覚ではなく「よしよし」と親が子供をなだめるように抱きしめてもらうのです。主人はうっとうしがるわけでもなく受け入れてくれるのですが、こんな私を思ってか「僕が順番でいくと先に死ぬけど悲しむことはない」とかそんな話をよくします。

　子供も男の子2人だし、将来のことはさておいてもとりあえず、自分だけでいろいろな状況に立ち向かえられるようになりたいのです。このままではもし主人に何かあればいつかテレビで見たサルのように（母親が死んで食事をとらなくなって死んだ。しかも大人になってる子ザル）、悲しみにくれて死んでしまいそうです。

　寂しいといっても状況は変えられないし、自分が強くありたいし、主人にもおんぶに抱っこでは申し訳ないんです。こんな私はどうしたらこういう気持ちを取り除くことが出来るでしょうか。

（31歳、女性、会社員）

　ご主人と離れて暮らすのは、やっぱり淋しいし、心細いものでしょう。お子さんもまだ小学生ということですしね。

　「抱っこ」を求めて、それをちゃんとやってくれるご主人というのがすごいですし、誰でも、いくつになっても、こういうことをされたい気持ちはあるものです。たとえば、私の場合を公表しましょう。私は、女性から叱られたい、それも優しく叱られたいという欲望をずっと持っています。いい年をして少し恥ずかしくもありますが、自分の中に確かにそういうものがあるのだからしかたないので、わりと臆面もなく公表してます。

　だから、子ども以上に甘えて、ご主人に「抱っこ」をせがむあなたが特別ということはないんじゃないでしょうか。むしろ、そういう気持ちや感情を素直に出せるあなたがうらやましいと思う人も多いかもしれません。少なくとも私は、「うらやましい」というほどではありませんが、その素直さはあなたの持ち味ではなかろうかと感じています。だから、無理して「こういう気持ちを取り除く」ことはないと思いますね。

　そもそも、ご主人が帰ってくる以外の日は一人で頑張っておられるのでしょう？ そんなに甘ったれのあなたなのに、毎日そうしているのは大したものです。帰ったときくらい、それくらい甘えたってばちは当たりません。お子さんもそんな仲のいい両親の間に育っているのだから、それ以上の幸せはありません。

　もし、心がける点があるとすればひとつだけ。お子さんたちもお父さんに甘えたいでしょうから、それを優先させること。その間はじっと我慢ですね。それが終わったら今度はあなたの番にしましょう。

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