
職場におけるハラスメント(パワハラ・セクハラ・マタハラ)について、上司・管理職の方々に事例(ケースドラマ)を通じて学んでいただく社員研修DVDシリーズです。ハラスメントかどうか判断に迷うケース、あるいはハラスメントだとはただちに認定しにくいケース、つまり「グレーゾーン」を職場からなくし、一人ひとりがやりがいをもって働ける職場づくりを実現するために、管理職研修の一環としてぜひご活用ください。
企業現場で起こったグレーゾーンの事例をドラマ化。リアルなケースで学ぶことができます。
必要なケースを選択して視聴可能。管理職研修の一コマで使いやすい構成になっています。
知識だけでなく、上司・管理職としてのあり方・心構えについても言及しています。
ハラスメントに関するニュースがメディアで大きく報じられるなど、世間でのハラスメントの注目度が非常に高まっています。
その結果、「ハラスメントが悪だ」という認識が一般的になり、「ハラスメントをなくそう」という意識が高まりました。それ自体は良いことですが、一方で「ハラスメントが浸透した結果の弊害」もあります。
それが、「ハラスメントの拡大解釈と誤用の増加」です。「きつい仕事を指示されたからハラスメントだ」「悪意があったわけではないし、ハラスメントではない」など、言葉の意味を十分に理解しないままに「ハラスメント」が使われる傾向が強まったことも否めません。
その結果、職場に難しい問題が生まれました。それが、ハラスメントの「グレーゾーン」です。
暴力を振るうパワハラ、相手の体を触るセクハラ。――これらは、やってはいけないこと、ハラスメントだと誰が見てもわかる行為です。
一方、ハラスメントかどうか判断に迷うケース、あるいはハラスメントとはただちに認定しにくいケースがグレーゾーンです。つまり、同じ行為であっても人によってハラスメントかどうかの受け取り方が違うため、「やってはいけない」の線引きがしづらく、思わぬことがグレーゾーンになってしまうのです。
このグレーゾーンの存在が、現代の職場でのハラスメント問題を難しくしている一因と言えます。
では、どのようなケースがグレーゾーンになるのでしょうか。グレーゾーンの代表的な事例を見てみましょう。
若手の女性社員Aさんは、スマートでおしゃれなB課長に好感を抱いています。ある時、B課長に彼氏の話を聞かれ、楽しそうに会話をしていました。
一方、AさんはC部長のことが苦手です。C部長にも同じように彼氏の話を聞かれたAさんでしたが、「プライベートなことを聞くなんてセクハラだ」と感じました。
DVD『上司のハラスメント』収録[ケース2]より
その他の収録ケースはこちらをご覧ください。
中堅営業社員のA君とBさんは、突然退職したエース社員の担当エリアを今のエリアに加えて担当するようにとC課長から指示されました。
2人は「残業が増えてしまう」とC課長に訴えましたが、C課長は「残業削減はトップ方針だからダメだ。どうしてもというなら自主判断で」とあいまいな言い方でその場を取り繕いました。
2人は、「サービス残業を指示された。これはパワハラだ」と考え、C課長のことを部長に相談することに決めました。
DVD『上司のハラスメント2』収録[ケース3]より
その他の収録ケースはこちらをご覧ください。
これらのケースがグレーゾーンです。「ハラスメントになるの?」あるいは「ハラスメントに違いない」など、受け取り方はさまざまだと思います。実際はどうでしょうか。事例1は「ハラスメントにはならない可能性が高いケース」、事例2は「ハラスメントとは別の問題(時間外労働)とハラスメントが混ざったケース」と言えます。このような問題は、職場で日常的に起こっているのです。
グレーゾーンが生まれる要因はさまざまですが、ここでは代表的なものを3つご紹介します。
一つめは、「世代間や置かれている環境によって生まれる、感覚や認識、価値観のズレ・ギャップ」です。職場にはさまざまな人が働いています。当然、上司の世代と部下の世代では持っている価値観が違います。あるいは、すでに子育てを終えた世代と、これからの世代でも違うでしょう。このように、それぞれが自分の立場で物ごとを考えるため、「グレーゾーン」が生まれるのです。
二つめは、「⾏為をする本⼈の⾃覚の⽋如」です。⾃分の⾔動が相⼿にどう受け取られるのか、深く配慮していないと、誤解を招いてしまいがちです。たとえば、部下を指導するときに、上司が⾜を組んだり背もたれにもたれかかったりする姿勢は、指導の内容にかかわらず、部下に「威圧的」と受け取られ、パワハラという誤解を与えかねません。
三つめの要因は、「ハラスメントの拡大解釈と誤用」です。ハラスメントという⾔葉を正しく理解していない社員が、安易に「ハラスメント」と⾔ってしまい、トラブルに発展するというケースが後を絶ちません。たとえば、「セクハラと感じたらセクハラ」というように、行為を受けた側の視点に立った考え方は、いささか偏った見方と言えます。実際は、妥当性や合理性を考慮してセクハラかどうかを判断していきます。
ハラスメントは非常にデリケートな問題です。相手(部下)に「セクハラです」「パワハラじゃないですか?」と言われることに、その真偽にかかわらず言われる側(上司)はリスクを感じてしまいます。
たとえば、職場にふさわしくない短いスカートを履いた女性社員がいた場合、上司は本来であれば正しい服装をするように指摘しなければなりません。ところが「女性に服装のことを注意するとセクハラと言われるのではないか」というリスクが頭をよぎり、指摘に及び腰になってしまうというケースがあります。
グレーゾーンが頻発している職場では、このように正しい注意・指導ができないという状況が生まれてしまうのです。グレーゾーン撲滅は、重要な経営課題だと言っても過言ではないでしょう。
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“ハラスメントゼロ”を実現するには、グレーゾーンを職場から一掃することが不可欠です。そのためには、職場を預かる上司がハラスメントを正しく理解し、部下に啓発・教育をしていく必要があるでしょう。
そこで有効なのが、実際に起こった事例を学ぶことです。ひと口にグレーゾーンと⾔っても、多種多様です。黒に近いグレーゾーンもあれば、白に近いものもあります。あるいは、実はハラスメントではない別の問題だったということもあります。複雑なグレーゾーンに対処していくには、あらかじめ事例学習によってケースを知り、その対処方法を理解しておくことが欠かせません。
PHP研究所刊行の社員研修⽤DVD『上司のハラスメント』『上司のハラスメント2』では、企業の現場で実際に起こったグレーゾーンの事例をドラマ化して収録し、それを回避するポイントもていねいに解説しています。
グレーゾーンを減らすためにもっとも大切なのは、上司自身が本来の責任を果たすことです。DVD『上司のハラスメント』『上司のハラスメント2』では、ハラスメントの知識の紹介にとどまらず、上司・管理職としてのあり方や心構えについても言及していますので、管理職研修などでの活用に最適です。
ハラスメント対策は、上司の重大な責務です。大切な職場や部下を守るために、そして働く人全員がいきいきと安心して働ける職場をつくるために、本DVDシリーズをぜひご活用ください。
上司からの注意指導は当然しなくてはならないことです。しかしそのシチュエーションによっては、明らかに部下に原因があることを注意していたとしてもグレーゾーンになってしまいます。このケースでは、注意指導の仕方について考えていきます。
人は誰しもミスをするものです。しかしその指摘の内容を間違えると、相手に「パワハラだ」と感じさせてしまいます。このケースでは、部下との関係づくりの考え方を学んでいきます。
突然の退職者などが原因で一部の社員に負担が偏ることは珍しいことではありません。しかし「仕事量の配分」や「労働時間の管理」などに配慮しないと重大な問題に発展してしまうことがあります。このケースでは、部下の仕事管理について考えていきます。
セクハラは、お互いの誤解から生まれてしまうことがあります。誤解を防ぐためには、上司と部下が適切な距離感を保って人間関係をつくる以外にありません。このケースでは、上司が気を付けるべき部下との関係づくりの考え方を学んでいきます。
セクハラの相談を受けた人の対応によって問題が大きくなるケースを「二次セクハラ」といいます。最近の職場でよく起こっているセクハラ問題です。このケースでは、正しい相談の受け方を学んでいきます。
妊娠、出産、育児、介護にまつわるハラスメント、いわゆる「マタハラ」はここ数年で非常に増えています。性別に関係なく力を発揮できる職場づくりのために、マタハラ対策は喫緊の課題だといえるでしょう。このケースでは、グレーゾーンが発生しやすい「育児制度利用者」への対応について考えていきます。
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実際に職場で起こったセクハラ(セクシュアルハラスメント)ケースをドラマ化。グレーゾーン発生を回避するポイントを学びます。
実際に職場で起こったパワハラ(パワーハラスメント)のケースをドラマ化。グレーゾーン発生を回避するポイントを学びます。
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