製造現場で実際に起こった災害事例・事故を忠実に再現した映像から、災害の恐ろしさを実感し、安全対策のポイントを学ぶDVD教材です。全社員向け安全教育の教材としてご活用ください。5カ国の言語(英語・中国語・タイ語・インドネシア語)に対応しています。
26,000件――これは、製造現場で年間に発生する死傷事故の件数です。平成27年、28年、29年といずれも26,000件以上の事故が発生しています(厚生労働省調査による)。
製造現場では、大型の設備や工作機械などを稼働させながら、日々の生産活動を行なっています。実際、この数字が表すように、災害に巻き込まれるリスクと、常に隣り合わせの状態で仕事をしているといえるでしょう。
災害は、決して他人事ではありません。いつ、自分が災害に巻き込まれるかわからない……。そうした危機意識が必要なのではないでしょうか。
では、万一、災害に巻き込まれてしまったらどうなるのでしょうか。
第一に、本人は長期間仕事を休まなければならなくなるケースがあります。さらに、復職できないだけでなく、日常生活に支障をきたすような重篤なケガを負ってしまうリスクもあります。
また、何よりも家族に心配をかけることになります。災害に巻き込まれた本人の身体面はもちろん、生活面でも心配はつきません。
そして、会社にとっては、大切な社員が傷つくだけでなく、重篤なケガや死亡事故を起こしてしまった場合、社会的な信用問題に発展します。
このように労働災害は、本人だけの問題ではありません。家族や会社にも大きな影響を与えてしまいます。だからこそ、災害を未然に防ぐ取り組み、つまり安全対策が不可欠なのです。
労働災害を未然に防ぐためには、災害が起こる原因を分析することが重要です。災害は、一般的に機械設備や材料などの物が不安全な状態にあった時、または人が不安全な行動をとった時、あるいはその両方が合わさった時に起こると言われています。
したがって、不安全状態や不安全行動を現場から取り除く対策が災害ゼロには欠かせません。自分、あるいは周囲の人が不安全行動をとっていないか、機械設備が不安全な状態になっていないかを日頃から注意深く観察し、少しでも「おかしい」と感じたら、すぐさま改善していくことが肝要になります。
安全対策を進めていくにあたっては、製造現場でのリスクを数値化するリスクアセスメントが効果的です。リスクが高いと判断されたものには、安全装置を設置する、作業方法を改善するなどの対策を講じていきます。
リスクアセスメントの実施には、目に見えないリスクに対する感性を養うことが求められます。そのための方法としておすすめなのが、事例を使った教育です。事例を分析し、どういう時にリスクが発生しやすいのか、理解を深めていくのです。
PHP研究所では、社員研修用 DVD『災害事例に学ぶ製造現場の安全対策』を発刊しました。このDVDは、実際に起こった7件の事例を忠実に再現した映像を収録し、災害防止のポイントを解説しています。はさまれや切れ、巻き込まれなど、頻繁に発生する事故原因を中心に扱っていますので、汎用性が高く、どのような工場、機械設備でも通用する内容になっています。
※個人様でご注文の場合はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
少しの時間でも視聴できるように、一つの事例を10〜15分でまとめています。チーム全体での安全意識の向上にご活用いただけます。
安全の啓発をする場づくりの一環としてお使いいただけます。
管理面からの安全対策にも言及した内容になっているため、立場が変わるタイミングでの視聴も効果的です。
現場の経験が少ないほど災害にあう危険性が高まります。現場に入る前に、リアリティのある映像で災害の恐ろしさを知る、気をつけるべきポイントを理解することは、安全対策に効果的です。
勤続年数20年以上のベテラン作業員の内村さんは、設備の不具合を直そうとしていました。本来ならば、設備を停止してから作業しなければいけませんが、過去の経験から「今回も止めなくても大丈夫。ちょっとくらいの危険なら回避できる」と思い込み作業をしていたところ、設備が迫ってきて……
→左手薬指粉砕骨折
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新人の徳永さんは、プレス機に設置していた金型を交換しようと台車で運んでいました。台車が停止位置を少し過ぎてしまったため、体重をかけて引き戻そうとしたところ、プレス機と台車に手を挟まれてしまい……
→左手中指爪はがれ、先端部骨折
<関連事例>とっさの行動による災害を防ぐポイント
カムの位置ズレに気がついた5年目社員の大友さんは、原点に戻すことにしました。ところが、調整用のハンドル置き場が離れたところにあるため、取りに行くのが面倒に感じ、手動で戻そうとしました。するとアイドリング中だった設備が動き出して……
→左手薬指、小指切断
<関連事例>ヒヤリハットをいかすために
コイル線を鉄心に巻きつける作業をしていた実習を終えたばかりの清水さんは、実習で習った作業姿勢がやりにくいと感じ、自分なりに工夫して体勢を変えて作業を始めました。すると、作業服の袖が回転体に引っかかって……
→左手複雑骨折
<関連事例>巻き込まれ災害を防ぐポイント
生産技術部門から異動してきた寺本さんは、金属製のテープを交換しようとしていました。異動してきたばかりで交換作業自体は初めてでしたが、自分が開発に携わった設備ということもあり、「できるだろう」と甘く考えていました。ところが、交換しようとしたテープがモーターに絡まってしまったのです。焦った寺本さんはとっさにテープをつかんでしまい……
→右手人差し指切創
<関連事例>切れによる災害を防ぐポイント
数十キロある部品をクレーンにつけようとしていたベテラン作業員の吉田さんは、部品を台の上に仮置きして、クレーンに装着しようとしていました。クレーンに手を伸ばそうと部品から目線を外した時、バランスを崩した部品が足の上に落下してきて……
→右足甲打撲
<関連事例>転倒・落下を防止するポイント
工場内をフォークリフトで走行していた本田さんは、進行方向に検品作業をしている大橋さんを確認しました。このままいくとぶつかるかどうかギリギリでしたが、相手が避けてくれるだろうと思い込み、そのまま運転を続けました。ところが、大橋さんも同じくフォークリフトが気をつけてくれると思い込んでいたため、接触してしまったのです……
→右腰打撲
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(人の注意点/フォークリフトの注意点)
※本DVDは、DVD-Video規格(フォーマット)に基づいて制作されております。DVD-Video規格に対応した再生機(DVDプレーヤー)で視聴してください。パソコンで再生される場合は、DVD 再生ソフトによって正常に動作しない場合がございます。あらかじめDVD再生ソフトがDVD-Video規格に対応していることをご確認の上、ご視聴ください。
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