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- 志賀内泰弘『翼がくれた心が熱くなるいい話』
作品紹介
日本航空が破綻から再生に至る過程では、社員は屈辱の辛酸を舐めた一方で、温かい励ましや支援ももらった。その感動の実話集。
大空で、空港で、ほんとうにあったいい話を集めました。
タイトルで言う翼とはJALの翼のことです。
2010年に破綻したJALは、驚くようなスピードで再生しました。
もちろん日本を代表する大経営者がその経営にあたったこともあるかもしれませんが、それ以上にスタッフ一人ひとりが変わらなければ会社の復活はなく、JAL再生はこの翼の元で働くスタッフの意識と行動の変化によるものです。
破綻から再生までの過程には、実に厳しい現実と無数の汗と涙がありました。多くのスタッフが辛酸を舐めた一方で、あたたかい支援や励ましもありました。
倒産直後の便に乗るCA、パイロット研修を突然中断されたパイロットの卵…、本書はJALのスタッフ達が経験した心あたたまるエピソードや飛行機という空間のなかで起きた感動秘話を紹介しています。
読めばたちまち元気が出て、明日も頑張ろうという勇気がわく一冊です。
目次・立ち読み
- はじめに
- (EPISODE 1)手話で受け取った「ありがとう」
- ・CAになりたい!
- ・突然の倒産
- ・「何かお手伝いいたしましょうか?」
- (EPISODE 2)こんな古い飛行機見たことない!
- ・なんてカッコ悪いの……
- ・お話好きのお客様
- ・「あなたは、まさしく名医です」
- (EPISODE 3)パイロットの夢
- ・「一切のパイロット訓練を中断します」
- ・転職活動
- ・世界一のパイロットになろう
- (EPISODE 4)涙のマイレージカード
- ・電話口で泣かれるお客様
- ・耳元から、やさしい声が……
- ・我が身を重ね合わせる
- (EPISODE 5)障がいを乗り越えて
- ・「急いでいるんだ。早く探してくれよ」
- ・「なんでわたしだけ聞こえないの!」
- ・あの日の恩返しができる
- (EPISODE 6) わたし飛行機が嫌いですのよ
- ・妊婦のお客様を前にして
- ・「ご安心ください、お客様」
- (EPISODE 7)空飛ぶ折鶴
- ・あれは「お祈り」に違いない
- ・丁寧に丁寧に折る
- ・びしょびしょに濡れた折り紙が……
- (EPISODE 8)キャプテンお願いします
- ・心配事(?)を抱えたお客様
- ・お客様の力になりたい
- (EPISODE 9)内緒にしてくださいね
- ・リンゴアレルギー
- ・ジュースを控える配慮
- (EPISODE 10)ストローの理由(わけ)
- ・風船は機内に持ち込めない
- ・あきらめたら終わりだ
- (EPISODE 11)やせっぽちのサンタクロース
- ・「徹底的に触ってみてください」
- ・障がい者だから、かわいそう?
- (EPISODE 12)クラスJへの変更はいかがですか
- ・ファーストクラスの提案
- ・快適さはお客様によって異なる
- (EPISODE 13)雨の日のターンテーブル
- ・新しい職場に戸惑う
- ・「一言、お礼が言いたくて」
- (EPISODE 14)大空のヒロインに憧れて
- ・客室乗務員やパイロットだけが飛行機の仕事じゃない
- ・地味な仕事ではあるけれど
- (EPISODE 15)遅い! 上司と代われ!
- ・「そんなことが言い訳になるか!」
- ・どうか、わたしのときには来ないで!
- ・万全のサービスでお迎えしようと心に誓って
- (EPISODE 16)わたしも応援する人になりたい
- ・盛和塾の応援
- ・辛いときは顔を上げよう
立ち読み
全部で16ある物語の中から、
EPISODE1「手話で受け取った『ありがとう』」をPDFでお読みいただけます。
著者プロフィール
志賀内泰弘(しがない・やすひろ)
24年間金融機関に勤務後独立し、コラムニスト、俳人、飲食店プロデューサー、経営コンサルタント、ボランティア活動など幅広く活躍中。講演や研修講師としても引っ張りだこで、サービス業や学校を中心に人材育成の分野での信頼も高い。
「プチ紳士・淑女を探せ!」運動代表(http://www.giveandgive.com)として、思いやりいっぱいの世の中をつくろうと、「いい人」「いい話」を求め、東奔西走中。
中日新聞や目黒雅叙園広報誌の連載をはじめ、著書に『毎日が楽しくなる17の物語』『なぜ、あの人の周りに人が集まるのか?』(以上、PHP研究所)、『みんなで探したちょっといい話』(かんき出版)、『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?』(ダイヤモンド社)、『ようこそ感動指定席へ! 言えなかった「ありがとう」』(ごま書房新社)など多数ある。